げとうさんちの末っ子ちゃん

きゅうわ！ ページ9

──……い


───……し……て……



どうして私を殺そうとしたの

私、すっごく痛かったんだよ


お姉ちゃん


｢ハッ！？｣


……また、この夢かぁ……



あの日……

末の妹が、いつも遊びに行く公園で私は妹に沢山の傷を負わせて逃げて来た。

《夏油凛桜》は列記とした原作の登場人物だ。

しかし、ある事がキッカケ(・・・・・・・・)で非術師(猿)から呪術師(イカれた側)になった。

夏油傑が呪詛師にならない限りソレは起こらない。原作に居ない私たち(転生者)はこの世界にとって異端(イレギュラー)だ。


そろそろあの子はアレを開花させた頃かな…?


私の可愛い可愛い妹の凛桜。可愛い顔を傷つけてごめんね。痛かったよね。

傑、絶対ブチ切れてるよなぁ〜……

あの子のこと大好きだしねぇ……

父さんと母さんにも悪いことしたな……


でも……


｢優李さま……？｣
｢どうかしましたか……？｣


心配そうに私を見る双子。私の新しい『家族』


｢───ううん、なんでもないよ。起こしちゃったかな？｣


｢い、いえ！あたし達が勝手に起きちゃっただけですし…｣

｢うんうん｣


黒い妹と歳が変わらない双子の姉妹はこれから色んなことを乗り越えなきゃいけない。



その為に私は今日も……




｢ようこそ｣



非術師(猿)共の相手をする。

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