束縛そのじゅうに ページ12
[side 太宰治]
私達は翌朝、森さんに呼び出された。
───でも、その前にひとつ。
太宰「ねぇ、凜桜?昨日の夜……どこ行ってた?」
「…………部屋に居たよ?」
太宰「うんうん、私が寝たあと、こっそりと出てったよね??」
私がそう云うと『何故わかった』とでも云いたげな顔になる。
太宰「私が凜桜の事で知らないことは無いよ?」
「うぐぬっ……んん……」
話すか話さないべきか。
すごい迷ってる。
太宰「……ねぇ、凜桜。私には絶対云えないこと?
だとしたら、あまり聞かないけど、ちょっと寂しいなあ……」
そう云うと、わたわたした後、ボソリと「怒らない?」と聞いてきた。
ああああああああぁぁぁ!!
一眼レフが欲しい!!この顔を!!撮りたい!!
けど、それは云えないので心のシャッターで連写しておく。
「夜食に……羊の王のところ、行ってた。」
太宰「……えっ」
あのおチビと??二人っきり??
ガシッと肩を掴んで私は云う。
太宰「あのおチビに何もされてない??どこか触られた??だとしたら早く消毒しなきゃ。うん、そうだよ、消毒しなきゃ。あっ、でも霧吹きのは切らしてるンだったね。後で買いに行こうか。」(ノンブレス)
すっ、と頬に手を当てて凜桜は私に云う。
「確かに羊の王には少し触れたけど、ちゃんとその後消毒も、うがいもしたから大丈夫。それに私には姉さんが居るから何も疚しいことは無いよ」
ちゅっ、と昨日と同じく、可愛らしい接吻をしてから服がある部屋に行ってしまった。
太宰「(ああああああああ!!可愛いぃぃぃ!!
流石、私の天使!!)」
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作者名:三ノ宮凛桜 | 作成日時:2020年1月23日 1時