夏油とやくそく ページ10
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『ごめん、もう寝たいからさ、』
「ちょっと、話せないか？」
明日、一級のテストがあるから、って言いたかった。
けれど、けれど、
そんな顔してるなんて聞いてないよ。
「今日のことなら、気にしていないよ。だからそんな思い詰めた顔をしないでくれ」
『、、私さ、ネガティブになると、ずーっとネガティブ思考なの』
なに口走ってんの。いう必要なんてないでしょ、
言ったって、何言ってんだで終わることなのに。
そんな、気づけなくてごめんって悔しそうな顔をしないで、
ほんとにどうでもいいことなんだよ。
「私たち、だいぶ仲良くなった、と思っていたが、Aはそう思っていなかったのかな？」
『私は、ここにはいらない』
最近だって、任務行ったあと、五条と夏油はボロボロじゃないのに、私はボロボロで。
硝子の反復術式をやってもらわないと、やばいし
負けてばっかりで、言い訳言って、
自信をなくして、少しでも自信をつけたくなったから、一級推薦がとても嬉しかった。
「なにをそんなに思い詰めているのかは、聞くつもりはない。
だけど、今、目の前に明日は見えるかい？」
『見えてるけど、』
「見えていないね。見えていたら、私はここにいらないって、私に言わないだろう。
ふざけてでもそんなこと言わない君が。ずっと気になっていたんだ。
Aの目に見えている私たちは誰かな？」
、、なんで気づくんだ。なんでわかるんだ。
この思考だけはバレないと思っていたのに。
きっと、私がこの世界を単純に楽しめるやつならよかった。
だけど、やっぱり、さしす組の空気にははいる気になれなかった。
あの空気を壊したくない。
だから、みんなを原作を見ていたときの目であえて見ていた。
でも、みんな私を好いていてくれるから、私もみんなが好きだから
そう簡単に切り離そうだなんて思えなかった。
『私は、みんなと笑い合えない、と思った、から』
「なんで、そんなこと思う必要があるんだい。悟と硝子が揃うと、必ずどこかへ行ったり、急に喋らなくなるじゃないか」
『なんで、なんで、部外者みたいな私を暖かく迎えることができるの！！！』
こわいだ。もう、あんなことにはなりたくないから。
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