君らの幸せを願うなら。【Satomi】【Colon】

幸せを願うなら。17 ページ22

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A side


最近,ころんと付き合ってる説が出てきた。


2人とも否定する気もない。


ただ,言っていればいいじゃんって感じ。


「A〜」


『どした？』


「ヤギって動物だよね」


『…ころんいつからそんなに頭良くなったの…？！』


「ねぇー！酷い！」


そう2人とも笑顔に変わる。


ずっと変わらないこの距離感。


幼なじみという距離感。


だけど,幼なじみって運命って思う自分もいるんだ。


「2人とも,そこら辺にしとけよ夫婦喧嘩は」


「『夫婦じゃない！』」


そう教室全体に広がる。


その声がみんなに聞こえたらしく


「また,やってる‪w」


「いい加減夫婦って認めないのかな」


「美男美女だよね」


「まだ夫婦じゃないってことじゃない？」


あっという間にみんなに冷やかされころんと一緒に赤面になる。


『ころん,私ここから今すぐどっか行きたいからどっか行くわ』


「待って！僕も！」


『アンタが来たらまたカップル扱いされるでしょ！』


「僕だって抜けたいし！A早く行くよ！」


そう言ってころんは私の手を握る。


みんながキャーと言う。


まぁ,私も好きな人に手を繋がれてやばいんだけど。


「…つまんね」


そうさとみが呟いた気がしたが私は気にせずころんと違う場所に行った。




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