恋は始まる前から終わっていた【合作】【すとぷり】

26話（千颯） ページ30

萌side


数分間声を押し殺して泣いた。


もう、Aを見るのが辛い。


こんな汚い自分も嫌。


誰か助けてよ…


また涙出てくる。


みんなに心配させちゃうなぁ。


コンコン(ノックの音)


さ「萌。」


萌「さとみ。」


やばい。めちゃ涙声。


さ「泣いてるの？」


萌「・・・」


さ「トイレにずっといると頭痛くなるよ。」(体験談)


萌「痛くないわww」


さ「笑った。」


萌「あ。」


多分、ドア越しで無邪気に笑ってんだろうなぁ…


やっぱり、私君の事大好きなんだよ。


さ「ほら。出ておいで？」


トイレから出る。


さ「やっぱり泣いてた。」


萌「・・・」


ぎゅっ


萌「⁈⁈」


さ「もう泣くなよ…お前が泣いてると苦しいんだよ…」


トクトクと聞こえる君の鼓動。


私の顔は真っ赤だろう。


やっぱり君なんだ。君じゃなきゃダメなんだ。


さ「俺…お前の事、好きだ…」


⁈


一番欲しかった言葉。


さ「無邪気に笑う姿も、時々見せる大人っぽさも、困っている人をほっとけない所も、実はアニメが

好きなのも…全部引っくるめて好きだ。」


いやなんで君私がアニメ好きなの知ってんww


さ「前スマホ覗いた。」


萌「おい。ww」


声に出てたわww


さ「返事…」


もちろん。


萌「私もです！」

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