恋は始まる前から終わっていた【合作】【すとぷり】

12話（千颯） ページ16

Aside

あれ。笑っただけなのに、さとみを除いて、男子全員が顔真っ赤。

萌「天然って恐ろしい…」

さ「それな」

『あー！』

さ「⁈」

『それなって言った！それなって、陰キャが言ってるやつ！千颯の学校で、陰キャ疑惑が浮上しt((』

萌に口を塞がれる。

萌「次、体育だよー。着替えないとね！」

私達は体操着を持って、教室を出て行った。



ころんside


男「天然って怖…」


男「そr…そうだな」


こいつそれなって言いかけた言いかけた言いかけた言いかけt(((


男「え、でも望月って今フリーだよな。」


男「な。可愛いのにもったいないww」


そっか。みんなには伝えてない。


すると、ガタンと大きな音が教室に響く。


さ「…悪い、先行く。」


さとみ君。


何か怒ってる？


さとみside


あーあ。


最近やる気が出ない。


毎日が思い通りに行かなくて。


サッカーのレギュラーは後輩に取られるし、勉強もあまりうまく言ってない。


Aも、最近はころんとばっかりいるし。


付き合ってるから当然。か…


廊下を歩いているとき。


萌「さとみ君。」


萌の声。


萌「なんか元気ないぞー？」


頭をツンっと人差し指で小突いてくる。


萌「A？探してるの。」


さ「別に探してねーよwwどこをどう見て言ってんんだww」


萌「勘？ww」

さ「うぉい。」←


萌「私達、気があう同士で、仲良くなれることない？」


さ「そうだな。」


萌「…なんで会話を終わらす訳？ww」


さ「終わらせてねーよww」


『萌ー？』


萌「A。」

『誰と話してるの…ってあ！』


丁度影になっていて、俺は見えてないみたいだ。


『ころん！』


こ「何してんだ？」


『トイレ行ってたー』


こ「集合場所まで一緒に行こ？」


『うん！萌、行ってるねー！』

さ「A、幸せそう。」


萌「青井君も。今まで私にあんな顔見せなかった。」


さ「すっぱり諦めたつもりだったんだけどなぁ…」


萌「・・・告白したら？」


は？と言う声が出る。


萌「当たって砕けろ！私が思いっきり慰めてやる！」


さ「www…そうだよなぁ…」


俺も、気持ちを引きずったままは嫌だ。


萌「お、その顔はもしかして…？」


さ「告白するよ。もち振られるけど。」


さ「慰め係、よろしくなー」ニコッ


そう言って歩き出す。


萌「(ボソッ)人の気持ちも知らないで…」


そんなことばは、遠くで鳴く蝉の声にかき消されていった。

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