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太宰side


「茶化すなら帰ってもらえる?」

不機嫌そうに目は手に取っている資料を見ながら言うと中也はニッと笑い

「お前に用はねェよ。」

ということは



まさか…。

「Aに用があるんだ。」

「え、私にですか?」

Aちゃんはまるで、犬が嬉しそうに尻尾を振るような嬉しそうな顔で中也に近づくので、
私は彼女の髪を軽く引く。

最近中也とAちゃんの距離が近いような気がする。
彼女が私以外の人に心を開き始めたのは嬉しいが…何故か腹が立つ。

その心を開き始めた相手が中也だからだろうか?

「?
太宰幹部?」

私の行動に驚いた彼女は固まる。


「……。」

私は無言で行くなというオーラを出す。
それを感じ取ったのか、Aちゃんは頷く。

「……彼女に何か用かい、中也。」

「何で手前に言わなくちゃならないんだ。」

腕を組み不機嫌になる中也。
私は気にせず資料に目を通し話す。

「私は彼女の上司だからだよ。」

「…本当にそれだけか?」


それはどういう意味だい?

…有り得ないよ。


「……はぁ、此奴に言いたかねェが仕方ねェ。
A、今夜俺に付き合え」

「忘れたのかい中也、彼女の外出には私が付き添わないと外には出られない事を。」

「これを見ろ。」

自慢げに中也が差し出してきた紙にチラッと見て確認すると其処には。


『森Aの監視下権を太宰治幹部に加え中原中也幹部にもその権限が与えられる。
森鷗外』



へえ

成程。

中也と仕事をさせたのは彼女と中也との相性を見るためか。

相性が悪ければ彼女の精神状態が危うくなり、異能が暴走するから。


私は手に取っていた資料を机に無造作に起き、椅子を回転させ、2人に背を向ける。


まったく




中也、Aちゃんを傷つけたら



許さないからね?



多分今の顔をAちゃんに見られたら怯えられるだろうね…。




☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆*:..
皆様のおかげで続編でた!

これからも頑張りますので宜しくお願い致します



続編↓

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麌 琴音(プロフ) - ゆっき〜なさん» ありがとうございます!更新亀ですがこれからもお付き合いいただけると嬉しいです! (2017年11月6日 5時) (レス) id: 177fd1c1c3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっき~な - 初めまして!面白いです。頑張ってください( ・∇・) (2017年11月6日 0時) (レス) id: 597d4e34a8 (このIDを非表示/違反報告)
麌 琴音(プロフ) - らんら♪さん» らんら♪さん見つけられてよかった!ありがとうございます (2017年10月26日 5時) (レス) id: 177fd1c1c3 (このIDを非表示/違反報告)
らんら♪ - やっと見つかったw面白いよ!頑張ってね (2017年10月25日 23時) (レス) id: e91c587f64 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:麌 琴音 | 作成日時:2017年10月18日 21時

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