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Aside


「グスッ…。」


私は声を潜め泣いているとドアをノックする音が聞こえた。

太宰幹部が帰ってきた。

そう思いベッドから出てドアを開けると


「…中原幹部?」


「夜遅くにすまねェ。」

とバツが悪そうな中原幹部が居た。
私は少し固まった。


だって





太宰幹部だと思ったから。




「…あの…えっと。」


ポロポロと泣き出す私を見て、「お、おい?大丈夫かァ?」とアタフタする中原幹部。

何も中原幹部は悪くない。


何も




何も。




「寂しぃ……よぉ」

私は泣きながら中原幹部に抱きついた。
最初は誰でもよかった。

この穴を埋めてくれるなら





そう





誰でも。





私は服が汚したので中原幹部に怒られると思ったがそっと撫でてくれた。


「…1人は…寂しいよな。」


泣きじゃくる私の頭を中原幹部はずっと撫でてくれて抱きしめてくれた。


太宰幹部とは違った温かさ。



心地よかった。


男物の香水の匂い。


さっきまでお風呂に入っていたのだろうか、シャンプーの匂い。





彼の全てが私を落ち着かせ、心を埋めてくれた。





今思えば、部屋に来てくれたのが中也でよかったと思っている。


そしてあの時から私の心を埋める事が出来るのは中原中也、あの人だけになった。

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麌 琴音(プロフ) - ゆっき〜なさん» ありがとうございます!更新亀ですがこれからもお付き合いいただけると嬉しいです! (2017年11月6日 5時) (レス) id: 177fd1c1c3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっき~な - 初めまして!面白いです。頑張ってください( ・∇・) (2017年11月6日 0時) (レス) id: 597d4e34a8 (このIDを非表示/違反報告)
麌 琴音(プロフ) - らんら♪さん» らんら♪さん見つけられてよかった!ありがとうございます (2017年10月26日 5時) (レス) id: 177fd1c1c3 (このIDを非表示/違反報告)
らんら♪ - やっと見つかったw面白いよ!頑張ってね (2017年10月25日 23時) (レス) id: e91c587f64 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:麌 琴音 | 作成日時:2017年10月18日 21時

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