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Aside
私は嬉しそうな中也に手を引かれ如何にも高そうな服屋に入る。
店内に入ると店員さんが何人も寄ってきた。
「中原様、ご来店ありがとうございます!
今日はいかが…」
明らかに中也に好意を持っているであろう店員が私を見ると固まった。
ん?
「えっと…中原様…その方は…。」
「ああ、此奴は俺の恋人。…今日は此奴の服を見に来た。」
「そうですか…ぁ…。」
(店員さん、なぜ泣きそうなの?
え、悲しいことあったの?)
私は自分のせいだとは思ってもいなかった。
中也はそんな私の手を引き服を選び始めた。
「コレとあとコレ……おい、これ着てみろ。」
私は乱暴に中也が選び渡された服を持たされ試着室に押し込められる。
私は個室に入り、渡された服を見る。
白く赤いリボンがついているブラウス、少しフリルが見える黒いミニスカート。黒いタイツ。
駄作者「ごめん、これしか無難なの思いつかない」←
「…これ、暗殺とかに…向いてないな…」
黒くてヒラヒラな服しか着てなかった私の頭は仕事の時に支障が出るのではないかとしか考えていなかった。
「…着たかァ?」
「今開けたら中也の眼球くり抜くよ。」
「…お前、話せるようになったら一気に毒出てねぇか?」
「知らない」
私は着替え終わると、カーテンを開ける。
「っ////
さすが俺が選んだ服、似合うじゃねえか。」
顔を赤くする中也。
「あと之も履いてみろ。」
ヒールの高い黒いリボンのついた靴。
「…服も靴も、高そうなんだけど…私お金ないよ?」
家出した身だ。
金などあるわけない。
「ああ、俺が買ってやるよ。
祝いにな。」
「何の祝いなの」
ぷっと笑う私。
「お前が自由になった祝い」
「…其、マフィアであり幹部である貴方が喜んでどうするのよ…」
父さん
大切なものが増えました。
貴方の手から離れて
色々貰いました。
人の温かさ
好きな人からのプレゼント
私はしあわせものです。
だから壊さないで。
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麌 琴音(プロフ) - ゆっき〜なさん» ありがとうございます!更新亀ですがこれからもお付き合いいただけると嬉しいです! (2017年11月6日 5時) (レス) id: 177fd1c1c3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっき~な - 初めまして!面白いです。頑張ってください( ・∇・) (2017年11月6日 0時) (レス) id: 597d4e34a8 (このIDを非表示/違反報告)
麌 琴音(プロフ) - らんら♪さん» らんら♪さん見つけられてよかった!ありがとうございます (2017年10月26日 5時) (レス) id: 177fd1c1c3 (このIDを非表示/違反報告)
らんら♪ - やっと見つかったw面白いよ!頑張ってね (2017年10月25日 23時) (レス) id: e91c587f64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:麌 琴音 | 作成日時:2017年10月18日 21時