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「ん、、ん?、、」
重たい瞼をゆっくりと開けると
眩しい日差しが目を刺激する。
だいぶ目が慣れてきた頃
見慣れない白い外観に目がいった。
「ここ、、」
綺麗に整頓された家具。
横になっていた俺の隣には大きなサメのぬいぐるみ。
「いってぇ、、」
ゆっくりと体を起こすと、重い頭痛が走った。
昨日の記憶があまりない。
昨日は、伊野尾と飲んで、、会計してもらって、、
「、、、俺潰れたのか、」
何してんだ俺、、
てことはここは伊野尾ん家ってこと、?
枕元に置かれていた自分のスマホを手に取り画面を開く。
何通かの中に伊野尾からメッセージが届いていた。
”光のことだけじゃなくて、そっちの方も曖昧で終わらせんなよ”
「、、、余計なお世話だよ、」
今俺がいる所は裕翔の家だと分かった。
多分、伊野尾が昨日の話を聞いて
俺を裕翔に預けたんだろう。
とりあえず、ベッドから降りてドアを開ける。
開けた途端に広がる、トーストの匂い。
その匂いに釣られるかのようにリビングに来ていた。
ゆっくりとドアを開けて中の様子を伺う。
見た事のあるリビング。
その直後に、目の前を裕翔が通った。
中「っうわぁ!、、びっくりしたぁ、」
裕翔は俺の存在に驚き
持っていたトーストの入ったお皿を落としそうだった。
「ごめんごめん笑 おはよっ」
中「もー笑 びっくりするから声掛けてよ笑」
おはよーと優しい笑顔で答えてくれる裕翔。
中「あ、薮くん朝ごはん食べれる?、頭痛薬あるよ!頭痛いでしょ?、あ、その前にシャワー浴びる?」
俺の前を行ったり来たりしながら、1人で話す裕翔。
「、、っぷ笑」
その行動が面白くて、思わず吹き出してしまった。
中「え、なんで笑うのー笑」
「ごめんごめん笑 、、じゃあ、シャワー借りるわ」
分かった!と元気よく返事をした裕翔に
お風呂場に誘導される。
中「朝ごはんの準備しとくね!」
「ありがとう」
用意してもらった下着とタオルを手に取り
服を脱ぎ始めた。
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作者名:M. | 作成日時:2021年7月14日 3時