［stpr］お兄ちゃんなんか、嫌い。〜third season〜

第八十九話 ページ30

海愛side


学校についたのは七時半だった。

ちなみに授業は九時から。


家にいるのがなんとなくしんどくて、なんかイライラして、とりあえず来たって感じ。



「うわぉ、海愛？！」



校門を抜けると、朝練中の友達が話しかけてきた。

よくいるグループのメンバーの優愛。
優愛は、サッカー部で一人だけの女子部員で、THE陽キャ。

頭もそこそこいい。




「おぉ、ユア。はよー」



友達にまで八つ当たりしちゃいけない。
そう思って、必死ににこりと笑った。

でも、優愛には分かるみたいだった。
私が変なことを。




優愛「ん？あんたどしたの？」

「なんもないんだけど、モヤモヤしたり、イライラすんのよねぇ…」


ばれてしまったのなら正直がいちばん。
何気に私、そんなに嘘ついてないからね。


隠してることといえば、ウインナー実は嫌いなことと、お兄ちゃんのAの扱いが酷いことを知ってながら無視してることくらいかな。



優愛「もしかして反抗期？遅くね？」


「反抗期とは」


優愛「ざっくりしか分からん。察しろ」



優愛はそう言うと、「美味しいもののこと考えてたらイライラしなくなるよー」なんて無責任に言うと、練習に戻っていった。



なんていい加減な。



根拠のないアドバイスをされて、私は必死に大好きなフライドポテトのことを考えた。







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最近ウログにはまりすぎて(おい)更新遅かったです
ごめんなさい。


今日から毎日更新に戻ります

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