［stpr］お兄ちゃんなんか、嫌い。〜third season〜

第八十一話 ページ22

海愛side

さとみ「海愛〜！ごはんできたよ！食べにおいで！」


「…はーい」




Aと喧嘩してから、私は基本ずっと部屋に閉じ籠っていた。


べつにAにたいしてずっと怒ってるわけでも、Aが私にずっと怒ってるわけでもないんだけど、極力人に会いたくないの。


さとみ「海愛のはこれ！」



リビングに行くと、お兄ちゃんたちが私の席を示した。

…なにか他の人と違うの？



とりあえず頷いて、のぞきこむとぎょっとした。


「う、ウインナー…」



ウインナーだらけの食事だった。


ご飯にはウインナーのスライスがまぜられてて、スープにもウインナーばかり。

さらにはおかずにフランクフルト。




「う、ウインナー多くない…」


るぅと「海愛、最近なんかおかしいですから…
ウインナー食べて元気出して貰おうと思って！」



自慢げにいう、るぅ兄。

『まぁ、活動名にもなりそうなくらいウインナー大好きだもんね』



Aも納得したように頷く。

Aのお皿にもいっぱいウインナー見えてるけどな…？




さとみ「そう！だからうんと食べて元気出せ！！」




さと兄とるぅ兄にすすめられて、私ははきそうになりながらも必死でウインナーたちをたいらげた。

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