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第弐話:悪集団の次に自殺愛好家がおいでまし。 ページ3

その後私は友達と遊んで、

疲れきって家路に着こうとした。

河辺を歩くとなんと、

人が流れついていた。

私「(………疲れてんのかな。)」

二度見してもやっぱ流れついていた。

急いで人がいた所へ行く。

私「あ、あの!!!大丈夫ですか!?」

高身長の男の人の肩を揺さぶる。

ごふっ!と水を吐いて彼は声を発した。

太宰「可憐な女性…心中…。っは!!また失敗してしまったよ…」

私「良かった、生きてる…」

彼は私を見て首を傾けた。

太宰「君、誰だい?」

私「あ、えと。霧褪柚です。貴方が流れて来たので助けたのですが…。」

太宰「そっか。ありがとね。私は太宰治。」

丁重に自己紹介をされ、握手を求められた。

手を重ねると…。

太宰「…柚ちゃん。私と心中しない?」

きゅっと手を握られた。

私「え、嫌です。私、まだ生きていたいです。」

そう言うと太宰さんはがっくりと肩を落とした。

太宰「そう、じゃあ気が向いたら武装探偵社においで。」

こくっと頷くと、太宰さんは何処かへ行って仕舞った。

私「何、今の…!?」

今更ながら変な人だと思った。

ほんの数分の間に謎めいた事が起きた。

私は苦笑いを浮かべ、

家へと急いで足を進めた。


私と彼が話していた、

その背後の黒い外套の存在に気付いていれば。

後々の後悔になる。

第参話:羅生門と小さな帽子を被った男の人のだぶる襲撃、回避不能。→←第壱話:異能の悪集団に目を付けられました。



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作者名:時雨 瑞怕 | 作成日時:2017年6月7日 21時

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