5人のお兄ちゃん2 (ページ14)

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慎太郎 side
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北斗につい役には関係ない事も込みでつい強くあたった
監督も続けていいって言ってるし
溜まってたものを全部出していたのに

北斗も北斗で言ってくるから
つい俺は言ってしまった

『____死ねば？』

ほんとに最悪だ
でも俺の気持ちは変わらない
俺の事をきょとんとした顔で見る北斗に俺は続けて言った

『周りの事も考えないで自己中だな、、』

「自己中って、、」

『実際そうだろ、俺らの気持ち考えろよっ』

さすがに役から外れたらいけないし
でも今までの事も言いたいし

『ちょっと病状良くなった時俺すっごく嬉しかった、なんも自分の事教えてくれないけどそれでも嬉しかったっ、なんでって思った時も沢山あったよ、、なのに俺は諦めず向き合ってきたつもりだ』

そう言うと何か察したのか肩をビクッとさせて俺から目線をそらした

シーツに1滴1滴黒いシミがついて行く

「せんせっ、、ｸﾞｽｯ」

俺は黙って北斗の頭にそっと手を置いた

『そんな抱え込むなっ、、ずっと味方してっからさ』

「うんっ、、先生俺頑張るよっ」

そう言って笑ってみせる北斗

あの時は俺が助けてもらったけど
今度は俺が助ける番だ

「そういえば北斗って誰？」

『えっ？』

「いやっ、途中北斗って出てきたから」

『あっあはは～、、噛んだんだよっ！』

「いやっ大事なとこで！？かっこ悪っ！」

『はぁ！？おいっ！』

全く気づかなかった
つい北斗って名前出てたなんて

監「ｸﾞｽｯ、、2人とも最高だよ！」

『ありがとうございます！』

北「慎太郎の演技ほんとに凄いよ！」

『えっ！、、でも今のは森本慎太郎だから』

そう言うと少し驚いてまた笑いだした

「ははっ！そっか、慎太郎先生ほんとにありがとう」

そしてこの回は最高視聴率をたたき出した
いろんな所で話題になって

でも俺はそんな事より北斗と通じあえた事に1人喜んだ

今度は俺が北斗のスーパーマンだ