虹色の橋 (ページ8)

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報告事項ページ8

Ran視点

Aが落ちるように寝てから俺と竜胆で今年ラストの仕事をこなしアジトに報告に行く。

Aが撃ったあいつ…名前なんだっけ。
まぁ、いいや。要点はそこじゃね〜し。

狙ってか、まぐれか。
撃ち抜かれたのが肺と竜胆から聞いて流石に笑った。

人が死ぬ時に1番最後まで苦しむやり方は
徐々に酸素を失うこと。

狙ってやったなら飛んだ食わせ犬だ。
まぐれなら育てりゃ最年少で幹部候補だな～。

とりあえず首領に報告っと。

鼻歌交じりにAを抱いてアジトに久しぶりに顔を出せばソファーからピンクの頭が見えた。

(めんどくせぇのがいやがる)

任務が終わったと同時に九井に連絡したらこの時間ならアジトに居ると言ってたのにヤク中しかいねぇ。

早くAをベッドに寝かしてやりてぇのに。

仕方ねぇ。すこぶる嫌だが、腹立つが、くそうぜぇがヤク中に聞くか。

「おいピンク～」

三「……」

「ピンクのヤク中くーん」

三「……」

無視かよこの脳内お花畑が。

前に回ってみれば気持ちよ……く無さそうに寝ていた。

眉間に深く刻まれたシワ。
目の下にこびりついた隈。
さて、こいつは何徹したんだろ〜な〜。

かわいちょーなピンクを起こさないように奥の部屋へ繋がる廊下へと向かう。

この先は首領の部屋と取調室が何個か。

1つの部屋をノックすればすぐに返事が来る。

「灰谷蘭でーす」

マ「入れ」

ぶっきらぼ〜。

「面白いトラブルがあったものの、任務完了～」

マ「面白いトラブル？」

「Aが堕天した～高飛びした奴……なんてったっけ……そいつの肺撃ち抜いて拷問してたってトラブルで〜す」

マ「なんだ、殺らせたのか。なんだかんだ言って囲ってたのに」

「んや、こいつ自分で俺から銃奪い取って撃ったんだよ。久しぶりにゾクゾク来ちゃった〜」

ここまで興味無さそうだった首領の驚きの表情を見せた。
面白くて続けた。

「銃を持たせたこともなけりゃ、死体見てビビってたのにな〜。連日の睡眠不足と疲労のストレスだろうけど、いい女になるな〜」

マ「壊すなよ」

「はいは〜い」

手をヒラヒラと振りながら部屋を出る。

ヤク中はまだ寝ていた。
イタズラ心に火がつき、デスクの上のマッキーで
顔に落書きをしてやろうと思ったが早く帰りたい。
流石の蘭ちゃんも疲れたしな〜。
デコに肉とだけ書いてそうそうに退散する。