282話 ページ19
斑鬼turn
「轟くん！」
「分かってる……！」
その数分後、崖を登り切り目的地へ辿り着いた私たちは洞窟の中に駆け込む。
その後、轟くんに個性を使ってもらい氷で入り口を封鎖、これでしばらくは大丈夫そうだ。
そう理解した時、やっと私たちは安全な場所を確保出来たのだった。
「っあぁぁ一息つける……」
「疲れたぁ……」
今まで走りっぱなしだった為か、麗日ちゃんと芦戸ちゃんはその場で崩れ落ちるように地面へと尻をつく。
「緑谷、あのゾンビ個性いつまで続くと思う」
「……ガスは晴れてたから、いつかは消えると思うけど……それがいつになるのか」
轟くんと緑谷くんはその間にゾンビとなった皆への対処方を考える為、個性による効果の話し合い。といっても、軽く考察する程度だ。
「本当に危なくなったら、先生たちが止めてくれるよ……！」
「うんうんうんっ！」
麗日ちゃんの言った事は普段ならそう思えるのだが、今回ばかりはあんまり期待が出来ない。
なんせオールマイト、あのタイミングで萎むということは恐らく活動時間の限界。どっちみち授業内容の説明とかでも使ってたから頼れそうにないんだよなぁ。
この中でオールマイトについて一番詳しい緑谷くんも苦い顔してるし無理だろう。
「デクくん……ゾンビ映画の主人公たちは、どんなやり方でピンチを切り抜けてきたん？」
「……それが、大体バットエンドで…………」
「｢えぇっ！！？｣」
「そうなん！？」
「駄目じゃん！！」
「自然消滅はもちろんないし、あるとしてもワクチンを開発とかが多いね……」
「ワ、ワクチン……！？」
「何年かかるのさっ……！！」
緑谷くんの言うとおり、実際ゾンビ映画はバットエンドものが多い。
皆殺しエンドや街が爆破。テロ系のものも多く、平和的なものがあったとしてもそれは未来の話。それが何年、何十年になるかはその作品次第なのだ。
……そして、皆が静まり静寂な場が造られていく中、突如としてバキリと氷のひび割れる轟音が洞窟に木霊する。
「｢ヒィッ！？！？｣」
殴ったような音がいくつも増えていくにつれ、氷のヒビも次第に増えていく。
一同は即座にそちらへ目を向け、音と恐怖に怯えながらも己の警戒心をMAXにした。
「来やがった……！」
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夢桜(プロフ) - 獅音さん» コメントありがとうございます！申し訳ありません、大っ変嬉しい言葉なのですが現在は文面等を修正中の為非公開とさせていただいています！今週中には直し公開へと戻す為、それまで気長にお待ちしていただけると嬉しいです！ (2021年5月31日 7時) (
レス) id: 505f8e7c76 (このIDを非表示/違反報告)
獅音 - パート6のパスワードが知りたいです (2021年5月31日 5時) (レス) id: 7f54062a6d (このIDを非表示/違反報告)
夢桜(プロフ) - 紫蝶月さん» コメントありがとうございます！！それは完全に私のミス……！ご指摘ありがとうございます！！すぐに修正いたします！！ (2020年10月31日 20時) (レス) id: 505f8e7c76 (このIDを非表示/違反報告)
紫蝶月(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます。誤字があったので確認お願いします。BチームとなっていたのですがCチームだと思います。確認お願いします。 (2020年10月31日 19時) (レス) id: 19734b52bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢桜 | 作成日時：2020年10月27日 17時
