▼06 - stand up ! �� ページ6
ー 視点 : レオナルド・ウォッチ ー
なんでこうなった。
Aさんの車椅子を引きながら思った。
ー 30分前 ー
「負けたあぁぁ？！」
グーで負けたまま膝から崩れ落ちる。途端、クラウスさんから隠しきれない程の心配オーラが伝わってくる。
「大丈夫ですよ、多分。」
こそっとクラウスさんに耳打ちした。
そう、大丈夫のはずなのだ。
Aさんはミシェーラじゃない。
「レオくん、私に出来ることあったら言ってね」
Aさんの一言で我に返る。俺はふるふると首を振った。
「え、悪いですよ」
「大丈夫、保護されてる身だし何か恩返しが出来る訳でもないし」
むん、とガッツポーズしてみせるAさん。それを見て俺がじゃあ洗濯物を畳んでください、と言おうとした瞬間______
ドッカアアアアアン！！
______ああ、本当、ツイてない。
ー 視点 : A ー
爆発音、赤い羽。
「ブラットブリード…！」
レオくんが呟き、目を見開く。
あっ、目開けるんだ…なんて失礼なことを思いつつ、空色に光り輝く瞳を見つめた。
神々の義眼______
「Aさん、そこにいて！絶対に動かないでくださいっ！」
「あ、はいっ！」
動こうにも動けない。途端にガラガラと崩れていくアパート、身体が車椅子から離れる。この浮遊感は２回目だ。
「おっと」
「わ」
すぽ、とキャッチされた。顔を上げると、スティーブンさんだ。
「す、すみません。ありがとうございます…」
恥ずかしさに少し俯く。スティーブンさんは苦笑して、
「謝ることはない。ここにちゃんと居てくれよ、ミス・A」
そう言っておでこにちゅっと口付けされた。……英国紳士、だ。
へたりとガレキの傍に座り込む。赤い顔を両手で押さえれば、激しく音のぶつかり合う、いわゆる__戦場、に目を向けた。
血の刀。光るナックル。凍り始める空気。弾け飛ぶ弾丸。廻る視界。
危ないとチェインさんがその都度安全な場所まで運んでくれる。
私は、邪魔だ。
『私…リハビリ頑張るからね、治る可能性があるなら…捨て切れないっ』
『……生きるのに疲れたのかも。歩ける皆を見てると……馬鹿馬鹿しくなってきちゃうな』
『A、お前は…いつから諦めるようになったんだい』
不意に、母さんの声がよぎった。
『ここはHL。何でも起こる怪奇の街だ』
______誰かがそう言ったのを聞いた。
なら、
それなら。
「私に能力を頂戴……！！」
"変わる"その切っ掛けを、頂戴 ______
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縞丸(プロフ) - 柑子露草さん» コメントありがとうございます(^O^)！わあぁ、そう言って頂けるととても嬉しいです〜！ヽ(*^^*)ノのんびりですが、頑張ります〜。 (2015年10月12日 23時) (
レス) id: 82bf347e3d (このIDを非表示/違反報告)
柑子露草(プロフ) - こういう書き方すごくすきです…！こんな風に書けるのが羨ましいなあ…(*´`) 続き楽しみにしています！ (2015年10月11日 20時) (レス) id: 610b89f73f (このIDを非表示/違反報告)
縞丸(プロフ) - ゆうさん» コメントありがとうございます(*´∇｀)ﾉ励みになります〜。嬉しいお言葉もありがとうございます、頑張ります！ (2015年10月7日 0時) (レス) id: 82bf347e3d (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 更新嬉しいです(*^▽^*)無理せず更新頑張ってください♪ (2015年10月6日 23時) (レス) id: c23756b761 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：縞丸 | 作成日時：2015年8月11日 19時
