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狂乱の夜兎 ページ35







「私が第七師団(うち)を殺しに行くとしたら、拠点を捨てて殺しに行くね」
「俺もそうする。けど、元老院(奴ら)はそこまでする戦いはしないだろうな」
「うん。元老院はそこまでする度胸はない。だから、南天楼(ここ)を狙う」


春雨の作戦室で、机に広げられた地図に指を指すA。ふむ、と阿伏兎は納得した顔で「いいんじゃねえか」と返す。

地球から離れてから、第七師団は組織から斬り離されて、日々追手に襲われる。だが、第七師団は元々春雨の中でも最強部隊と謳われるだけあって返り討ちにしていた。やられっぱなしも性に合わないのか、作戦室で春雨の拠点を一つ奪取しようと、神威、阿伏兎、Aは作戦を立てていた。否、主に阿伏兎とAが作戦を立てて、神威はAの隣でAの髪の毛を弄っていた。


「鬼兵隊にも手伝ってもらおう。今回ばかりは数が物を言う。船内に突入するのは私らだけで充分。三十分あれば制圧はできるでしょ」
「問題なければな」
「うん、問題なければね。ま、神威(このバカ)がいつも通り暴れると思うから私らはそのフォローで」
「A、今俺のことバカって言ったよね」
「気のせい気のせい。それより神威、可愛くできた?」
「Aは元々可愛いよ」
「うん。それで許すと思うなよ?」


神威はAの髪の毛を編み込みでもしようとしたのだろう。けど、慣れないことをしようとしたのでAの髪の毛はぐしゃぐしゃだ。アハハ、と笑う神威にAはガン!っと頭に一発拳を入れて、Aは手櫛で髪の毛を整える。


「んじゃ、明日はこれで。私は鬼兵隊の皆さんに連絡してくる」


Aは立ち上がって作戦室から出た。「俺も行く」と、神威もAの後を追いかける。元々Aに神威はべったり引っ付くことは珍しくなかったが、真選組での仕事が終わり、春雨に戻ってきてからはそれが更に酷くなった。どれだけ私のこと好きなんだよ、と横目で神威を見ると、ぱちりと目が合う。


「俺の顔に何かついてる?」
「いやぁ、何にも」

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設定タグ:銀魂 , 神威 , 沖田総悟   
作品ジャンル:アニメ
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ますしん - 更新お待ちしています (9月4日 14時) (レス) id: 330bdb2da9 (このIDを非表示/違反報告)
- 神威オチがいいです (5月23日 7時) (レス) @page24 id: 5a2153f7ba (このIDを非表示/違反報告)
めぐぽん(*´・∀・)(プロフ) - こんばんは^_^楽しく読ませて頂いてます。沖田くん落ちが好ましいですが、沖田くんピュアなの好き! (2023年3月4日 20時) (レス) id: baf8bee298 (このIDを非表示/違反報告)
ミワ(プロフ) - かっちさん» コメントありがとうございます。今作品の夢主を気に入っていただき、ありがとうございます!夢主の投稿を是非載せてください! (2023年2月28日 23時) (レス) id: 07a3cb3a6c (このIDを非表示/違反報告)
かっち(プロフ) - この作品の少し大人な感じがリアルで惹かれました。そしてこの夢主ちゃんを描いてしまいました…。私のイラストを更新する作品にそれを出したいのです。それから、この作品の夢主ちゃん描きましたよ、とこちらのURLを貼りたいのですが、よろしいですか? (2023年2月23日 21時) (レス) id: 1b6cbbdaba (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミワ | 作成日時:2022年11月16日 23時

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