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翌日。
近藤と土方。沖田とAの二手に別れて徳川茂々の護衛に別れた。沖田とAは船に乗って、徳川茂々の妹である徳川そよと共に影武者を使って空から京へと貨物船で向かうが、道中、何者から襲撃を受けた。
そよ姫に付いていた護衛も消され、一人で逃げて回っている。爆発音と叫び声だけが貨物船に響く。逃げ回るそよ姫の様子を上空から神威と阿伏兎が眺めていると、貨物船の奥から沖田とAが現れた。
「姫様〜見てくだせェ。あれがホルモン、あれがレバーあれが……」
「キャァァァやめてください!」
沖田の発言にAは呆れてると、一斉に沖田とAに侍たちが襲いかかる。だが、沖田とAはいとも簡単に侍たちを刀と番傘で蹴散らしていく。
「やれやれ、土方さんの勘が当たっちまった。エライ所に潜り込まされたもんだぜ。この調子じゃ残った兵隊は俺達だけか」
沖田のギラついた目にAは冷めた目つきで見ていると、空から番傘をひらけた神威が落ちてきた。
「あ、ごめーん。傘ひらいたら飛べると思ったんだけどやっぱ無理だった」
「オイ。どこのチンピラシータだてめェ」
「そんな顔で見ないでよ。アンタの
一触即発。Aはチラリと上空に浮かぶ艦隊に目を向けた。Aの視線に気付いたのか。阿伏兎は知らないという顔だ。
手綱ぐらい握っていろよと思っていると、神威が辺りにいた侍たちを殺していった。
「よし、掃除完了。これで心置きなく闘り合えるってもんだ」
何の為に忍を使っていると思ってるんだ、あの馬鹿団長は。
沖田を煽る神威にAは溜息が吐きそうになるのを耐えて二人のやり取りを見守っていたが、戦闘が始まった。
あぁ、最悪だ。
はぁぁぁぁ、と息を吐いて額に手を押さえる。本当なら伊賀の忍が貨物船を落とすだけの楽な作戦だったというのに。生粋の戦闘狂は常人の考えなんてないのだろう。
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ますしん - 更新お待ちしています (9月4日 14時) (レス) id: 330bdb2da9 (このIDを非表示/違反報告)
零 - 神威オチがいいです (5月23日 7時) (レス) @page24 id: 5a2153f7ba (このIDを非表示/違反報告)
めぐぽん(*´・∀・)(プロフ) - こんばんは^_^楽しく読ませて頂いてます。沖田くん落ちが好ましいですが、沖田くんピュアなの好き! (2023年3月4日 20時) (レス) id: baf8bee298 (このIDを非表示/違反報告)
ミワ(プロフ) - かっちさん» コメントありがとうございます。今作品の夢主を気に入っていただき、ありがとうございます!夢主の投稿を是非載せてください! (2023年2月28日 23時) (レス) id: 07a3cb3a6c (このIDを非表示/違反報告)
かっち(プロフ) - この作品の少し大人な感じがリアルで惹かれました。そしてこの夢主ちゃんを描いてしまいました…。私のイラストを更新する作品にそれを出したいのです。それから、この作品の夢主ちゃん描きましたよ、とこちらのURLを貼りたいのですが、よろしいですか? (2023年2月23日 21時) (レス) id: 1b6cbbdaba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミワ | 作成日時:2022年11月16日 23時