夜兎、地球へ帰還 ページ27
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提督から神威を奪還して数週間。
第七師団は鬼兵隊の高杉一派と手を組んだ。
力をつけた第七師団に力を貸す者も増え、第七師団は前より一層力をつけた。力をつけるという事はまとめる勢力も増えるという事でもあり、Aの悩みの種も増える。
「副団長。次の仕事の件なんですけど、予算普通に足りてないです」
「俺は、数字に弱いからAに任せる」
「は？」
阿伏兎の言葉にAの額に青筋が立つ。それもそのはず。Aにはこれ以外にも10件以上の仕事を放り投げられていたのだから。Aは何本目かの缶コーヒーを片手で捻り潰すと、報告に来てた新入りの団員は小さく悲鳴を上げる。
「私、明日から、また、地球で、仕事なんですけど？」
「あー……そうだっけなぁ？」
「忘れた？そっか、それなら頭ぶっ叩いて一昨日の会議を思い出させてあげる」
「思い出した！思い出したからお前、その手をしまえ！」
拳を振りかざそうとしたAを阿伏兎はギリギリのとこで受け止めて叫んだ。
「過労死させたいの？」
「俺より若いから大丈夫だろ」
「セクはらの次はパワハラか。労基に訴えるぞ」
「俺ら海賊に労基なんて関係ねーよ」
ぎゃいぎゃい言い争ってる二人に新入りの団員は仲いいなぁと見ていると、背後から悪寒が走る。振り返ると、ニコニコと笑った第七師団の団長の神威が立っていた。
「何やってんの」
「団長ー。Aが明日から地球に行くから仕事しないって言ってるぞ」
「ふーん」
神威はAを背後から抱き締めると、ぐぇ、と可愛げもない声をAはあげる。
「戻るのはいいけど、他の男に目移ったら殺すから」
「彼氏でもないのに何を……苦しい苦しい！」
腕の力を強める神威にAはギブと言わんばかりに、神威の腕を叩くが緩める気配はない。その様子を阿伏兎は止めることなく、「じゃあA戻る前にその仕事だけやってくれよ」と新入りの団員を連れ出してその場から立ち去った。
「あ、あの副団長」
「なんだ」
「あの二人は付き合ってはないんですよね？」
「今はな」
鼻で笑いながら答える阿伏兎に新入りの団員は、恋愛って難しいな、と改めて思わされた。
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ますしん - 更新お待ちしています (9月4日 14時) (
レス) id: 330bdb2da9 (このIDを非表示/違反報告)
零 - 神威オチがいいです (5月23日 7時) (レス) @page24 id: 5a2153f7ba (このIDを非表示/違反報告)
めぐぽん(*´･∀･)(プロフ) - こんばんは^_^楽しく読ませて頂いてます。沖田くん落ちが好ましいですが、沖田くんピュアなの好き！ (2023年3月4日 20時) (レス) id: baf8bee298 (このIDを非表示/違反報告)
ミワ(プロフ) - かっちさん» コメントありがとうございます。今作品の夢主を気に入っていただき、ありがとうございます！夢主の投稿を是非載せてください！ (2023年2月28日 23時) (レス) id: 07a3cb3a6c (このIDを非表示/違反報告)
かっち(プロフ) - この作品の少し大人な感じがリアルで惹かれました。そしてこの夢主ちゃんを描いてしまいました…。私のイラストを更新する作品にそれを出したいのです。それから、この作品の夢主ちゃん描きましたよ、とこちらのURLを貼りたいのですが、よろしいですか？ (2023年2月23日 21時) (レス) id: 1b6cbbdaba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミワ | 作成日時：2022年11月16日 23時
