【SVT】職業、天才。【男主】

天才、知る。 ページ18

そう言えばと思い立ち、例のリミックスファイルの許可を取りに作曲者及び事務所へ連絡をする為にパソコンを立ち上げる。

検索エンジンに曲名を入れて作曲者さんとその事務所を探す。

タンッとエンターキーを押して表示された画面。


「……え。」


そこに映し出されていたのは、SEVENTEENの文字と画像。

写っているのは12人の様々なイケメンとスンチョルさん。

思い出してみると、確かにスンチョルさんは前に韓国のグループだと言っていた気がする。

そう言えば映っているこのクリっとした目の人と背の小さい人も見た事があるような…？

まさかそんな、と震える手でスンチョルさんのカトクを開き直ぐに通話ボタンを押した。

ワンコール、ツーコール…と待っていると『もしもし？』と返事が来た。


『もしもしスンチョルさん！？ちょっと聞きたいことあるんだけど！？』

『わっ！？Aさん！？ちょ、待って！？今VLIVE中！』

『うぇ！？』


VLIVEとは韓国の生配信及び動画が見れるアプリ、サイトの事で、俺のデビューもVLIVEで配信した。

慌てて電話を切ってSEVENTEENのVLIVEを開くとコメント欄は荒れに荒れていた。


@svttttt
今のGeNoc！？

@sv_t___
え、オッパGeNocと知り合いなの！？

@seven_teeeeeeeen
What's happened !?

@SEVEN_TEEN_love
やば！！え、GeNocの声だよね今の！？

「やべぇ…どうしよう…。」


やっちまったー…と頬をポリポリと掻きながらもう一度そっとカトクを開いてメッセージを飛ばす。

もちろん内容は曲のリミックスについて。

すると即座に作曲者に聞いてから後日連絡するとの返事が来た。

ありがとうと返してカトクを閉じ、韓国のネットニュースになるよな…どうするか…と頭を悩ませているとインターホンが鳴る。


「？誰だ？」


はーいと返事をしながら扉を開いたと同時に男の人が部屋に押し入ってきたと思ったら扉を閉められ胸ぐらを掴まれて距離を詰められる。

あまりの一瞬の出来事に目を瞬く暇も無かった。


「え！？何事！？」

「それは僕のセリフだよAくん！？」

「社長！？」


スーツじゃない社長は新鮮だなぁと場違いな思考を巡らせつつチラと顔を見るとその顔は焦っている。


「どうして君はそうやって話題になりたがるんだい！？」

「まさかのVLIVEを見てた！」

「それに僕の推しと親しげに話しちゃってるし妬ける！」

「しかもSEVENTEENの面倒くさいファンだ！！！」

「CARATって呼んで！？」

「面倒臭ぇ！！！」

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