苦くても甘い ページ36
「ん?」
「皿はいいから、ここいて」
「え、なんで…」
「寝るまででいいから」
「……わかった、いるよ」
こんな宏見たことない。
彼はいつも弱ったところを見せなかったし、甘えたこともなかった。
「ねぇ、やっぱりこーゆー時は彼女さんに来てもらった方が…」
宏にそう言おうとしたけど、早々に彼は夢の中へ行ってしまった。
***
(宏光side)
カーテンから差し込む光が眩しくて起きると、夜が明けていた。
確か昨日は彩が…
「あや?」
名前を呼んでリビングに行くと、彼女の姿はもうなくて、1枚のメモが残されていた。
«おバカさんへ»
«健康管理がお仕事の人が体調崩しちゃうなんてね〜?笑»
«朝ごはんはパン派の私が頑張ってご飯の朝食作ったんだからちゃんと食べて薬飲んでよ?»
«P.S 次から風邪ひいたら彼女さんを呼び出して甘えて!»
なんだよこれ。笑
変なうさぎ?の絵書き足してあるし。
てか、彼女いるって俺断言した覚えてねーし。
皿のラップを外すとご飯とサラダ、味噌汁に
やっぱり焦げた魚が置いてあった。
「にっが笑」
苦いけどなんだか1周回って甘いような、嬉しいような、そんな感じだった。
やっぱり俺は彼女が好きだ。
そう思った。
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とも(プロフ) - こんばんは!いつも楽しみにしてます!リクエスト大丈夫ですか? (2020年3月22日 0時) (レス) id: 1f79981bd4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユナ | 作成日時:2020年2月27日 23時