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「ちょ、宏?、」





体温がバカみたに上昇してる彼の体が、私の方へ倒れてきた。






「おおげ、さ…なんだよ、」





「大袈裟なわけないじゃん、こんな体熱いのに!」





バカだ。



アホだ。






いっつも人のことばかり気にして、自分の体を大事にしないんだから。





なんとか宏をベッドに連れていき寝かせた。





「薬は?飲んだ?」




「ん、、」



あら、これは飲んでないやつだ。




私はとりあえずお粥を作り、宏の元に持っていった。




「ひろ、お粥食べられる?食べないと薬が飲めないから…」



「ん、」




背中に手を添えて起こそうとすると、トレーナーが汗でぐっしょりだった。




「わっ、すごい汗…タオル持ってくる、」




タオルタオル、、あったあった。





濡らして絞って宏の服を脱がせて…ってここまでサラッとやってしまってたけど、ここ数年男の人の裸なんて見てない…のに。




「お前、脱がせ方雑なんだって…」




「う、うるさいっ、ほら拭くから黙ってて!」




「ごめん……」




何よ、なんでこんな素直になっちゃってさ。




「ずるいよ、」




「んん?」




「え?いや、ほら拭けたからお粥、食べて」




「…あ」




え?



もしかして口開けて私が食べさせるの待ってる感じ?




「あ、はい……どう、かな?味」




「……しょっぱ」




「しょっぱい?塩入れすぎたかな」




「お前…お粥に塩って笑」




「だって『お好みで』って書いてあったから」




「彩のお好みの量入れてどうすんだよ笑」



「ごめんってば、」




「ふっ、笑」




何かを思い出したように宏が笑った。




「どうしたの?気持ち悪い?しょっぱい過ぎ…」




「違う。彩の作ったもん食べんの、あの焦げたクッキー以来だなって」




「もう、だからクッキーの話はいいって笑」




なんだかんだ昔のクッキーも今日のお粥も完食してくれた彼は本当に優しい。




「じゃあもう夜遅いし、休んで寝て。私はお皿あらって帰るから…」









「待って」









まるでドラマのようだった。









顔がまだ火照って横たわる彼が、私の腕を掴んだ──

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とも(プロフ) - こんばんは!いつも楽しみにしてます!リクエスト大丈夫ですか? (2020年3月22日 0時) (レス) id: 1f79981bd4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユナ | 作成日時:2020年2月27日 23時

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