いいひと ページ34
「僕が前に渕野先生の彼氏に立候補していいですかって言ったこと覚えてますか?」
それって……
「それ…中野先生すっかり忘れてるのかと…」
「いいえ、僕は本気で言ったんです。でも、今日一日一緒に過ごして分かったんです。渕野先生は彼のことが好きなんですよね?」
「え、?」
「いや、僕が断言します。渕野先生は北山さんのことが好きなんです。それがわかってスッキリしました笑 今日は1日付き合ってくれてありがとうございました、」
「ちょ、ちょっと待ってください!中野先生は、私のこと好きでいてくれたって事ですか?」
「ははっ笑 渕野先生って鈍感すぎるんですよ笑 でも来週からはまた、職場の仲間としていつも通り話したいんで、よろしくお願いしますね笑」
いやいやいや、何この展開。
中野先生は私が好きだった。
そして私は宏のことが…
「中野先生…あの、、ごめんなさい、私全然そんなこと知らなくて…」
「いいんですほんとに笑 ほら、早くここ出ないと!」
「へ?」
「へ?じゃなくて!北山さん、寝込んでるんだから行ってあげないと!」
なんで中野先生って彼女いないんだろう、ってすごく思う。
こんなにいい人で、いい人過ぎて、だから世の中の女性にとって手の届かない人だと思われてるんじゃないか、とさえ思った。
「中野先生、すみません。それから、ありがとうございます。今日は本当に楽しかったです!先生には私よりずっといい人が現れます、絶対に。」
「そこまで言われちゃうと照れますね笑 じゃ、気をつけて行ってください、また来週笑」
と彼は言って駅の方へ向かった。
私はというと…
タクシーで宏の家の最寄駅まで行き、スーパーでいろい買い入れ、走って宏の家に走った。
着いてからインターホンを鳴らしてみるけどなかなか出なくて、電話をしようとスマホを出すと後ろから、
「あや、?」
と声がして振り返った。
「宏!……なんでその体て出歩いてんのよ!熱は?薬は?」
「ちょっとコンビニ行ってて…ったく大袈裟なんだよ…」
なんだ、平気か…と思ったけれど
ドサッ────
「ちょ、宏?、」
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とも(プロフ) - こんばんは!いつも楽しみにしてます!リクエスト大丈夫ですか? (2020年3月22日 0時) (レス) id: 1f79981bd4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユナ | 作成日時:2020年2月27日 23時