一晩 ページ32
(宏光side)
夜ご飯なんて前の彼女にも作ったことはない。
ただ幼馴染として見栄をはった。
幼馴染として。
彩のことを今、女として見てしまったら勢いで告白できそうな気もした。
そんなことを考えながら皿をあらっていたら、ソファに持たれて彼女は眠り込んでしまっていた。
「あや」
そっと肩を叩いてみたけれど、疲れが溜まっているのだろう、全く起きる気配がない。
仕方がないから彼女を抱き上げてベッドに運んで布団をかけた。
明日の朝早めに起こせば大丈夫だろう。
*
(彩side)
気持ちいい……って、、ん?んんん?
ふかふかの布団に包まれ起きるとそこは私の家、であるはずはなく。
「わっ!!え?!どこ、じゃなくて……え?!」
まさか…私、昨日そのまま寝ちゃったってこと?!
「おはよ笑 もうそろ6時だけど」
「え、もう?!……てかごめん、私昨日、」
「ったく笑 疲れてたんだろ、爆睡してたわ笑」
「ごめんんん、起こしてくれてもよかったのに」
「起こしたけど起きなかったのはどこの誰ですか笑」
「…重ね重ねごめん、笑」
「手出したりしてないから心配すんな?笑」
「なにそれ、変態」
そっか。
一晩一緒でも何も無いか。
そりゃそうだよね、
幼馴染だから?
私を女として見てないから…?
どっちもだな、きっと。
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とも(プロフ) - こんばんは!いつも楽しみにしてます!リクエスト大丈夫ですか? (2020年3月22日 0時) (レス) id: 1f79981bd4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユナ | 作成日時:2020年2月27日 23時