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忘れられなかった ページ26

(宏光side)



何年ぶりだろう、彼女と一緒に帰るのは。



「彩、今どこ住んでんの?前と一緒?」



「ううん。今は親が田舎行っちゃって私は一人暮らし笑」



「そっか。まぁ、俺も親に自立しろって言われて一人なんだけど笑」



「今学校以外にどんな仕事してるの?」



「ん〜ジムでインストラクターしたり、クラブのサッカーコーチとか」


「そうなんだ、昔からサッカー上手かったもんね」



「ま、プロ目指してたけど、無理だったわ笑」



最初はこんなたわいもない話だった。



けれど彩が急に真面目な顔をして言った。



「あの時は試合行けなくてごめん、」



「え?試合…あぁ、彩が引っ越す日のだろ?あれはしょうがないよ笑 まぁ本当はあの日勝ったから見に来て欲しかったけどな〜」



「勝ったの?!よかったじゃん!笑」



もう随分と前の話なのに、彼女は昔と同じように飛び跳ねて喜んだ。



その笑顔を見たらふと気になってしまった。



「今、カレシ…とかいんの?」



「何よ急に笑」



「いや、別に。彼氏はいないけど…いい感じの人はいる、か、な…?笑 なーんて笑」



なんだよそれ。



「もしかして朝話してたあのでっけえイケメン?」



「えぇ?でっけぇイケメン…あー中野先生ね…ん〜そんなような違うような…笑」



だから、なんなんだよそれ。



「宏は?彼女できた?」



「え?あぁ、まぁ彼女くらい、な笑」



「へぇ、どんな人?宏のことだから年上の人とか?笑 ジムとかキレイなお姉さんいっぱいいそう〜」



とまぁほぼ黙っていたら勝手に俺に彼女がいることに。



でも本当は違う。



確かに大学に行って告白してきた女の子と付き合った。



その後合コンで知り合った年下の女の子とも付き合った。



でも忘れられなかった。



彼女のことが。



彩のことが。

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とも(プロフ) - こんばんは!いつも楽しみにしてます!リクエスト大丈夫ですか? (2020年3月22日 0時) (レス) id: 1f79981bd4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユナ | 作成日時:2020年2月27日 23時

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