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再会 ページ21

あれから数年が経った。

無事に私は大学を卒業して、東京で就職した。

私は小学校の教員になり、今年からは自分が卒業した小学校へ異動になった。

両親は東京の家を売って、介護が必要なおばあちゃんたちがいる田舎へ引っ越した。
だから今、私は東京で一人暮らしをしている。






そんなある日のことだった。

「渕野先生、ちょっといいですか?」
「はい」

教頭先生から呼び出しをされて応接室に入った。

「来月から新しい体育教師、といってもインストラクターの方なんですが、少しの期間週に1度くらいお呼びすることになりました。我が校では初めての試みなのでぜひ、渕野先生のクラスで一度実践してみようかと」

「そうなんですか…てことは、私はその方と一緒に体育の授業で教えると…」

「はい。まぁ、インストラクターさんは球技が得意分野だそうで、その期間は折角ですから子供たちと楽しく球技でもやって見てください笑」

「はい、分かりました笑」


インストラクターってそもそも何する人だっけ。

球技が得意?球技ってバスケとかサッカーとか?

そんなことを考えていたらあっという間に1ヶ月が経った。

「皆さん集まってください。今日からお世話になるインストラクターの方をご紹介します」

ある日の朝の職員会議で新しいインストラクターさんがやってきた。

しかし…






「初めまして、北山宏光と申します。普段はインストラクターとして仕事をしているんですけれども、今回はスポーツトレーナーとして……」



嘘…でしょ?

現れたその人は、宏だった。

「宏…?」

「……っ、ええ?!彩、?」

向こうも気づいて目がまん丸になっている。

「あれ?2人はお知り合いだったんですか笑」

「あっ、いや……///」

「まぁ、それなら話は早いでしょう。2人で4年1組の体育授業を盛り上げてください笑」

「え、ちょ……」

早々と職員会議が終わり、子供たちが登校してくる時間になった。

「久しぶり、だな笑」

「久しぶりだね笑 びっくりした、まさか新しく来る人が宏だなんて」

「俺もびっくりだよ。彩が先生になったなんて知らなかったから…」

「全然連絡取ってなかったもんね、私たち笑」

「だってお前が連絡してくんなって言ったんだろ?笑」

「そうだっけ?」

本当はずっと待ってた。

宏が迎えに来てくれるのを。
こうやって再会できるのを。



「これからよろしくな」

ニカッと笑う宏の笑顔は、昔と同じだったのに何故か遠い存在のように感じた。

彼女のひとりくらい→←切ない



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とも(プロフ) - こんばんは!いつも楽しみにしてます!リクエスト大丈夫ですか? (2020年3月22日 0時) (レス) id: 1f79981bd4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユナ | 作成日時:2020年2月27日 23時

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