わたあめ ページ15
<宏光side>
「お、焼きそばたべよーぜー」
「うわ、めっちゃいい匂い!」
「ねぇ、綿あめ食べたい!」
「綿あめぇ?しょうがねぇな…おじさん!綿あめ1つ下さい」
「買ってくれんの?!」
「どうせ買わされるんだから笑」
「ふふふ笑 やったぁ〜」
綿あめを頬張る彩は、毎年見てきたけど今年が一番可愛いと思う。
浴衣を来てきたから?
大人びてきたから?
いや、違う。
多分、俺が彼女のことを去年よりももっと好きになったからだ。
俺の気持ちに気づいてるであろう藤ヶ谷や千賀はきっとわざと今日来なかったんだ、そう思った。
でも、きっと、彩は何も知らないだろう。
俺にとって初恋の相手であることも
今日何故2人きりになったのかも。
「ねぇ、花火何時からだっけ?」
「ん?あぁ、あと20分くらい?」
「そっか、そろそろ河川敷に移動する」
「だな」
2人きりではあるけれど、俺らは幼馴染以上の関係ではない。
よって手を繋ぐ仲ではない。
俺は空いた彼女の右手を見る度に繋ぎたい気持ちをぐっと抑えた。
「どこだっけ…」
「待って今俺が地図見てやる…」
人混みをかき分けて道路にある案内掲示板を見て花火の会場を調べた。
「あ、こっちじゃね、?……あれっ?彩、?」
振り向くと彼女の姿が消えていた。
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とも(プロフ) - こんばんは!いつも楽しみにしてます!リクエスト大丈夫ですか? (2020年3月22日 0時) (レス) id: 1f79981bd4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユナ | 作成日時:2020年2月27日 23時