再会 ページ8
カメラマンさんと待ち合わせ場所に設定してあるカフェとやらに、チーム長に言われて来た。
「まだ来てないのかな…」
すると、後ろから『すみません、』と声がして振り返ると…
そこにいたのは……
「、えっ……」
『えっ、A…?なんで…』
「宏…?」
宏(ひろ)、それは私が愛した人・北山宏光だった。
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高校3年、あの体育祭の日から私たちは恋人になった。
「北山く、」
『ねぇ、そろそろ宏光って呼んでくれてもいいんじゃん?俺はAって呼んでるし?』
「じゃあ宏くん、」
『あいつのことは名前で呼び捨てしてるのに?』
「あいつ?」
『藤ヶ谷』
「だって太輔は幼馴染だからしょうがないじゃん、」
『うわ、コレより幼馴染優先かよ、、笑』
と、制服を着た彼は小指を立てて苦笑いした。
「んー、じゃあ、、ひ、ひ、」
『ひ?笑』
「ひろ」
『ふはっ笑 まあいっか、宏光って長いしな笑』
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10年を経て今私が再会した彼は……
車椅子に座っていた。
「どういうこと…?」
『え?笑 広告担当ってAだったのかよ笑』
『とりあえず、座ってなんか頼もうぜ』
彼は、器用に自分の車椅子の車輪を動かし、椅子を横に退かして机の前に移動した。
『ほら、ぼーっと突っ立ってないで座れよ笑』
「あ、うん。」
『コーヒー、もう飲めんの?笑』
「うん、」
『そっか笑 すいません、コーヒー2つ下さい』
店員さんにそう頼むと、メニューを閉じて私の方を見た。
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作者名:ユナ | 作成日時:2019年12月10日 10時