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夕日の中で ページ6

次の日の朝、太輔からメールがきていた。




《昨日は変なことで怒ってごめん。
今日の体育祭、応援してるからな》


そうだ。今日は運命の体育祭。


朝からドキドキして心臓飛び出そうだった。


だけど、それからの一日は緊張で何が何だか覚えてない。





覚えてるのは、リレーでうちのクラスが2位だったことだけ。
でも、すごく楽しくて、充実してて、あぁ、これが体育祭か、と初めて実感した。





『お疲れ』



体育祭が終わって放心状態で運動場に座っていた私に声をかけてきたのは、北山くんだった。



「北山くん、」



『めちゃくちゃいい走りだった笑』




「多分全部北山くんのおかげだよ笑 、体育祭が初めて楽しいって思えたのも北山くんのおかげ笑』



『それは良かった笑』



「よし、帰ろ!」



立ち上がって歩き出した時だった。





『なぁ、右足どうした』



「え?右足?……あー、そう言えば少し痛いような…笑」



『馬鹿』



「は?」



『こんな腫れててなんで気づかないんだよ、ちょっと待ってろ』








急に消えた北山くんは数分して氷が入った袋を持って戻ってきた。



『これ、当ててろ。とりあえずの処置だから後から医者言った方が…』




「え、わざわざ保健室で貰ってきてくれたの…?」



『わざわざってことないけど…』



『てか、ごめん。そもそもリレー選抜なったの、俺のせいだし』



なんだ、気にしてたのか。



「ふふっ、ほんと優しいんだね北山くん」



『え?』



「チャラチャラして苦手だったけどさ、今全然違う人に見える笑」















『……あのさ、』



「ん?」





夕日を背に私の前に立つ彼が、しゃがみこんで私をじっと見た。




「何…?」






『俺と付き合って』






そうだ、この日から私の運命が変わったんだ──

今の私、嬉しいできごと→←幼馴染は



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作者名:ユナ | 作成日時:2019年12月10日 10時

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