わかってる ページ23
家に帰ると太輔が、私の家でご飯を作ってくれていた。
「あれ、?太輔来てたの?」
〈あぁ、徹夜してるって聞いたからどうせろくなもん食ってねぇんだろって思ってさ、〉
〈そしてら、自炊した痕跡あったからビックリしたよ笑〉
「あぁ、それね」
〈卵焼き?〉
「うん、実は今日ね、宏にお弁当作って渡してきたの」
〈お弁当?、、ってもしかして〉
「これで彼に関わるのは最後にしようと思う、だから、もし思い出してくれたら…」
〈A…〉
太輔は泣きそうな私をふんわりと抱きしめ背中を優しくさすってくれた。
〈大丈夫、きっと思い出すよ、〉
〈でも、もしあいつが思い出さなかったら…俺のこと、幼馴染じゃなくて1人の男として見て欲しいんだ。ダメかな…?〉
見上げると真っ直ぐに私を見つめる太輔がいた。
わかってる。
ずっと前から彼の気持ちは分かっていた。
だけど、宏のことが忘れられなくて、太輔に甘えていた。
「私って最低だよね…ごめんね、」
「ずっと言えてなかった。太輔、もう私を待たないで欲しいの…泣 」
〈A、、ごめん。俺も悪かった。Aがこんな苦しんでる時に…でも、スッキリした。これだけは言いたかったんだ〉
太輔はまた、あの人同じように悲しい表情で、でも前とは違う嬉しそうな顔で私を抱きしめた。
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作者名:ユナ | 作成日時:2019年12月10日 10時