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#/12. em side ページ14

Aの家に久しぶりに向かった

標本箱をくれるらしい

…今日の昼のことは最悪やったな
Aのあんな姿見たなかった。
そして、それ以前にクラスメイトがあんな酷いことしてるって知りたくもなかった

「…あ…」

Aの部屋に上がって見た光景はバラバラにされた標本箱、そして標本にしていた虫。

蝶の羽がバラバラにされていた

『…エーミール、待ってて』

「…うん…」

すぐに下に降りていったA。
少しして怒鳴り声が聞こえた


『お前やろ!!俺の標本箱壊したん!!』


それからすごい物音が聞こえた。
Aはお母さんを大事にしてるし…、あんな事しいひんはず…やねんけど…


『部屋に入んなって言ったよな!!何してんねんお前…!!』


すると、次に聞こえてきたのは聞き覚えのない男の声

「うっせぇな…!!」

それと同時になにかを叩いた音。

…嫌な予感がした。けど直接は言えへんやろ

少しして戻ってきたA
頬が赤くなっていた

…叩かれたんや…

すぐに話を変えた。あれが聞こえてたって悟られへんように

「…瓶に入れて保管しよっか、バラバラになった蝶」

Aが瓶を持ってきてくれた。
それに、丁寧に入れていく

入れ終われば悲しそうに机の引き出しに直していた

…標本箱って結構値段張るのに。

「…ねぇ、A。男の人っておったん…?」

『あー…居るで。お母さんの再婚相手』

「あぁ…」

さっきの男の声はその人やったんか

「…Aは、もう1回標本作る…?」

『…もう作らへんわ、幼稚やって言われるし。最後はこうやって荒らされるし』

「そっか、…」

『でも!これからも虫のことも、植物のことも、他にも色んなこと教えてくれへんか!』

「…うん、勿論ええよ」

Aはいつも100点。
なんのテストでも。

Aは記憶力がええんやって
昔の頃の出来事を全部覚えてるんやって

1度見たもの、聞いたものは全部覚えてるんやって。

便利そうで不便な能力やなぁ

瞬間記憶能力

って言ってた

…今日の出来事も、忘れられへんものになるんやろうな


俺は、それを塗り替えるくらい楽しい出来事で沢山にしたい。

それが、出来たらええんやけど

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Leia(プロフ) - 何某さん» ありがとうございます! (2019年9月16日 6時) (レス) id: fe9e2dc0df (このIDを非表示/違反報告)
何某(プロフ) - Leiaさん» 失礼しました…非公開にしてました、多分もう公開出来てると思います! (2019年9月16日 2時) (レス) id: 68c9bd79b0 (このIDを非表示/違反報告)
Leia(プロフ) - 何時も楽しみにしてます!バグかどうか分からないのですが、25話が表示されていないです、長文失礼しました(_ _) (2019年9月16日 1時) (レス) id: fe9e2dc0df (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 何某さん» なんというか……口撃が(♂♀さんかな(白目)) (2019年9月6日 6時) (レス) id: 4f271b4ed5 (このIDを非表示/違反報告)
あしゅのーと - 初コメです! エミさん繋がりの新メンバーって設定の小説あまり見ないから嬉しい。。。 (2019年9月5日 19時) (レス) id: cd6cf87c96 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:何某 | 作成日時:2019年9月3日 22時

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