【 TOP4 】不仲説。【男主】 (ページ7)

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#7. k side ページ7

いつも通り同じ公園でジョギングしていると、そそくさと逃げるように離れていくうっしーとAを見つけた。

うっしーよりも10cm高いAは目につく。
赤い髪の毛で、体もシュッとしてる。
……考えると腹立つ存在

「あー嫌なもん見た」

「Aくん？」

「そー、公園にいたんだよ。うっしーと」

「へぇ、話しかけたの？」

「誰が話しかけるか
向こうも俺に気付いたみたいで、逃げるように帰ってったわ」

今日は最俺メンバーでゲームをする約束があり、一旦家に帰って着替えて最俺ハウスに向かった。

そこで先に来ていたフジに話をして、あいつに会った時のムカムカを晴らそうとする。
…こうやって人に話すのも、相手は迷惑かもしれない。

「……仲良くしたら？」

「無理」

「最初喧嘩した理由はなんだったの」

「…覚えてねーし。」

「何かしらはあるんじゃないの、Aくんが何かしたとか…自分の方が何か言ったとか」

「まじで覚えてない、ただあいつを見るとイライラするってだけ」

「…何かはあると思うんだけどなぁ…」

そうやって頭を抱えるフジ
…本当に覚えてない。
何が原因でこうなったのかもさっぱり。

俺の記憶が抜けてんのか、それとも本当に何も無く…ただお互いがイラついてるのか。

…それならなんでレトさん達には強い当たりをしないのかも謎になってくる。

やっぱり俺の記憶が抜けてる…のか？

ソファに座ったまま俺も頭を抱えた
そうしていると、一緒に頭を抱えていたハズのフジが、カメラをセットしながら口を開いて提案してくる。

「聞いてみたらいいじゃん」

なんでそうやって軽く言うんだよ。
相手に俺の声が届くかも怪しいのに。

「どうやって」

「んー、「なんで喧嘩してんだっけ？」…とか？」

「…悪化させねぇ？」

「でも聞くしか方法はないじゃん」

「そうだけど…」

「結果待ってんね」

はっはーと笑い、そんなことを言うフジ。
宝くじの結果じゃないんだから、とため息をついく。
すると、扉が開きラーヒーがボサボサの頭で顔を出した、

大きな欠伸をして、今の今まで寝てましたよと言わんばかりの表情。

「まさか寝てた…？」

「寝てたぁ、なんなら最近泊まってる」

「家帰れよ…」

「ええー、良いじゃあん」

「…んー、泊まってもいいけど掃除はしておいて欲しい」

「…今度から家帰ります…」

「掃除しろよ！」とツッコむフジに、つい声を上げて笑ってしまった。
こーすけは遅刻か。