【 wrwrd 】猫被りな後輩くん【男主】

│ zm side ページ39

「かっる」

「ありがとうございました〜」

お金はシャオロンが払ってくれた。
俺はAを抱き上げる
担ぐとかそんな荒っぽいことするわけないやん、Aやで？すぐ折れるかもしれへんやん

「ここやでここ、この家」

「来たことあるから知ってるわ」

「確かに」

なんて会話をしながら、家の扉を開ける
…鍵かけてへんやん、あかんで。泥棒が入ってくるかもしれへん

そう思ったのも束の間、靴が2つほど増えている。
2人分…誰や…

「シャオロン見てきて」

「りょーかい」

先にシャオロンを行かせる。これが1番ええ方法。
だって俺はAを抱いてるんやで？もしほんまに泥棒やったら戦えへん

「ゾム」

シャオロンに手招きされ呼ばれた。
泥棒ちゃうんか

「なんやねん」

俺も廊下を歩いてリビングまで向かう

「わっ！！」

俺がリビングと廊下の境を通った瞬間、出てきたのはシッマ

「おまっ…！おまっ！！」

「あっははっ！ええ驚き方やなぁ」

「A落とすとこやったやんけ…！」

「あれ、寝てんの？寝てるんかぁ、残念やなぁ」

こいつほんま…
まぁ、靴の1人はシッマやと分かった、じゃあもう1人は？

「わっ！」

「うわっ！？」

「ええ驚き方やったで！ゾム！」

チーノや
まじで落としそうになるからやめろ…

そんな時、Aがモゾモゾと動く
起こしてしもたか…？

『…うっさいねん』

寝起きな為か、ドスの効いた低い声に変わった
皆喉を鳴らす

いや…怖いで…A…

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