【 ky 】 最 後 く ら い は 華 や か に 。【 男主 】

#/15. ページ15

『…』

今日は何もしたくない日。
朝起きてすぐ俺の勘が叫んでいた。「何もした無い！！！」って。
俺はその勘に忠実に従う

かなり前、その勘に逆らったらドッと疲れが溜まったし熱出たしかなり酷かった。
今やばいんやで。休んでええんやでって俺の体が教えてくれてる証拠

1日ベッドで横になってても普段はお腹が空く。
今日はそれが無い
そういう日は1日何も食べないことが多い
流石に喉乾いたりはするから立ち上がるけど

二度寝しよう。そう思った時インターホンが鳴った
居留守を決め込んだ
はよ帰れ、癒しの時間を邪魔するな
そう思いながら待っていたが2回、3回と鳴らされる

それに腹が立ち立ち上がって玄関を開けた

「あっ、やっぱり居た」

『…ガッチさんやったんや…』

「そろそろ何もしたくない日来るだろうな〜って思って色々買ってきた」

『…』

「…その顔じゃ寝起きだな」

俺の為に色々と用意してくれたガッチさんに感動した
いや、その前に俺はそんなに予測出来やすいのか
女の子の日みたいな感じでAの日みたいなものか

『うっさいなって思いながら二度寝しようとしてた』

「何回も押してごめんって、キヨから行けって言われてさ」

『あいつ自分が来たらいいのに』

「フジと実況撮ってるから無理〜だって」

『こんな朝に？』

「徹夜」

なるほど、と納得してしまう
とりあえずガッチさんを中に入れ、椅子に座らせた
「そこまでもてなさなくてもいいのに」と照れくさそうに言うガッチさん
俺はそれを無視して麦茶を出す

『そういや何買ってきてくれたん？』

「ん？ああ、スポドリとうどんとか」

『ほんま？めっちゃ有難い』

「本当は今日何もしたくないだろうから…出来ることあれば手伝うけど…」

『…そこまではええよ、これくれただけで嬉しいねん。
流石に払わなあかんな、全部でなんぼやった？』

「いいよ、お金とか。その代わりこれを食べて飲んでゆっくりしててよ」

ガッチさんが神様に見えて仕方がない
俺はその言葉に甘えてお湯を沸かしうどんを食べた。

今日は身の回りの事はガッチさんがある程度はやってくれるらしい

2ヶ月に1回あるかないかのこの期間。
いつか忘れたけど前はレトさんだったような。

迷惑かけてばっかやなぁ…

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