【 躑躅森盧笙 】 あ が り 症 の 担 任 に 【 男主 】

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前の学校から転校してきた
ちょっと色々あってん

前の学校よりも転校してきたこの学校の方がええらしくて親の意向で転校。

俺の担任は躑躅森盧笙先生。
あがり症のかっこええ先生。
これはもう学校休まれへんなぁ

今日が席替えらしくて皆と席替えして…
俺の班は全員女子やった

なるべくなら男子がよかったんやけどなぁ…
でもまぁええか。このクラスならなんでも

『盧笙先生』

「ん？」

『好きです』

「…あー…そうか」

『反応薄ない！？もっと「ほんまに！？」みたいな反応してくれへんの！？』

「そんなオーバーなリアクションしなあかんやつか？」

『おん』

「要望が多いなぁ」

職員室で名簿をコピーしてもらってる時、本気でそう言ったが盧笙先生は冗談としか取ってへん。
俺本気やのに

けど、こうやって話せてるし…俺恵まれてんねや

「はい、皆の名前と今の席が載ってるやつやで」

『ほんまや…先生ありがと』

「どういたしまして。
…そう言えば真城淹は部活とかには入らへんの？」

『親がさせてくれへんねん』

「…そうなんや、それは残念やな…」

『学生と言ったら部活やのになぁ…文化部もダメやって言われて夏休みの間ずっとしょげててん…』

いつの間にかベラベラと自分の事を先生に話していた
「そうなんや、」と先生も残念そうな声をして慰めようとしてくれてるのか背中を摩ってくれる

…落ち着くなぁ。

『…よっしゃ！先生が摩ってくれたおかげでめっちゃ元気出た！
今日は全力疾走で帰ります！』

「よし、それならよかった。車には気をつけてな」

先生に敬礼をした後、俺はカバンを持ち下駄箱に

『もう来てたんや』

「心配やったから…」

校門前には迎えに来てくれた母さんの車
俺は助手席に乗り込んだ

全力疾走、やで。走るよりこれの方が速いし

職員室の方を見れば驚いた顔の盧笙先生がこっちを眺めていた

『盧笙先生ばいばーい！！』

窓を開けて手を振った

「車やったんかい！！」

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