【 躑躅森盧笙 】 あ が り 症 の 担 任 に 【 男主 】

#/18. ページ18

『…』

「…真城淹」

『ぇ…あ、先生』

朝、課題をするために早く学校に来た。
行きも親に送られてんねん。歩かせろって言うてんのにな

課題を終わらせ、やることも無くなった。
みんな来るのが遅いんやな、誰も来てへん

そう思いながら俺は眠りについた。
あれからどのくらい経ったのかは分からへんけど、周りはまだ来てへんで、盧笙先生が目の前におった

「プリン、美味しかったで」

『ぁ…食べてくれたんや、俺嬉しい〜』

「知り合いも美味いって言ってたで」

『知り合い…そっかぁ、よかった』

まだ寝起きな為、頭も回らへん

「…学校は寝るところや無いぞ、眠いのは分かるけど」

『…先生、保健室行ってええですか…』

「具合悪いんか？」

『…寝たい…』

「あかん」

元気を貰うために、頭に手を置いてもらえばもう俺は元気100%

0か100かやからな俺は

───────


────

知り合いにまた食べさせたんや…
なんか…俺の作ったやつで食中毒とかなったら嫌やな…
けど食べてもらえるのは嬉しいわ…

そんなことを授業中考えていた

今は先生の教科

「…じゃあ…真城淹」

『ぅ"えっ！？』

「なんやねんその反応は」

『いや…話し聞いてへんかった…です…』

「まぁそんな事やろうとは思ってたけど…じゃあええよ、ちゃんと聞いててな」

いつもと同じようなため息をつかれ、授業再開
…ちゃんと話し聞こう…、

いやっ、ぼーっとしてたから先生声掛けたんやんな…
うん、じゃあ話聞いてへん方が…

…そしたら先生悲しむから話聞こう。

黒板を眺めながら俺は右手でノートを取っていく
一応分かりやすいようにマーカー引いたりはしてる
けど、引いた所で覚えれへんから意味ないねんけどな

提出した時、絶対先生一言書いてくれんねん

こないだは「よう頑張ったな」って書かれてて俺家で泣いたもん

今回は前回よりも取り方調べて綺麗にしてるから…なんて返ってくるのかさらに気になる

「真城淹」

『え"っ！？』

「ニヤつきすぎや」

なんて、軽く先生も口角を上げながら言った。

『…すみません…』

「3度目は無いやんな？」

『無い…です…ええ…』

俺が返事をすると「よし」と呟いてまた授業再開

…先生の事やっぱすっきゃなぁ…

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