【 躑躅森盧笙 】 あ が り 症 の 担 任 に 【 男主 】

#/15. ページ15

『…よし！作るか！』

母さんは仕事らしく、俺1人で作ることにした
休日くらいにしか作る時間が無いから…しゃーなし。

卵、牛乳、上白糖、お湯で出来んねやからほんまええ食べ物なんやな…。出費が少ない

カラメルは水と上白糖か…これはもう神ちゃうか…？

『牛乳を耐熱容器に入れ…』

スマホでレシピを見ながら俺は作業に取り掛かる
600Wとかよう分からんけどどうにかなるやろ

そう思いながらレシピの通りに作っていく

卵を入れて溶きほぐし
上白糖を牛乳に入れて混ぜ合わせて…

茶こしが分からんかったから母さんにメッセで聞いて、何とかなった
それでこすんやって。

なんかもう…分からなさ過ぎてブツブツ呟きながらようやくプリンの本体は完成。

あとはカラメルっていう茶色いやつ！

小鍋に上白糖を入れて混ぜるだけやって
カラメル色ってなんやねんとか1人でツッコミながら火にかけて作り始める

不器用な俺も2回目でこんな上達するとは。

よく見る茶色になったから俺はプリンの上にかけるべく、スプーンですくい乗せていく

何故か材料が多すぎて5つ作ってん。

2つは俺と母さんで食べる予定

残り3つは先生にあげる予定

1つ、2つと順調に作り終えていく

そして最後の1つ
スプーンでまだ量のあるカラメルをすくった時

『あ"っつ"！！！』

まだ熱いカラメルが指に思いっきり落ちた
かなりの量

すぐに水で冷やしながらカラメルを取っていく

＿＿＿＿＿

＿＿＿


『…』

「…順調やったのに最後の最後に火傷って…あんたらしい」

『激痛やねんけど…』

「ずっと冷やしてたら痛みはなくなると思うで」

俺の指は大きな水泡が出来た。
見てるだけでほんまに気持ち悪い

そして母さんに呼ばれ、俺は手当をしてもらった。
人差し指に包帯を巻いただけやけど

「でもまぁちゃんと出来たんならええんちゃう？」

『うん…先生も喜ぶわ…』

「頑張った甲斐があったね」

そう言われ、俺は頷いた。
さて、あとは冷やして2つは自分たちで食べようか。

これで不味かったら渡せへんから…

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