#/2. 盧笙 side ページ2
「えーと…真城淹くん…やな、よろしゅう」
『よろしくお願いします〜、先生かっこええなぁ』
職員室で今会話を交わしている生徒は真城淹Aくん。
夏休みのうちにこの学校に転校してきて、始業式の今日学校に通い始めた。
まだ生徒の皆には会わせてへん
「転校生が1人来る」としか言ってない
「あ、あぁ…ありがとうな。…じゃあ教室行くか」
結構癖の強そうな子やな
…けどまぁ、俺が受け持つ以上責任は取らなあかんからな
俺は出席簿を持って、教室の前に立った
胸に手を当て深呼吸をして
ガラガラ、と音を立てながら扉を開けた
それに気づい皆は直ぐに席に着き、俺の方を見る
慣れへんな、これも
「え、ええと…き、今日は…こっ、このクラスに転校生がっ…」
そう話す俺を真城淹はじっと眺めていた
手招きをして中に入れる
「じ、自己紹介してな、」
『ん…真城淹Aと申します〜、色々あって転校してきました、今日からよろしゅう』
ハキハキとした喋り方。正直羨ましい
真城淹に席を教えて、HRを始めた。
今日の流れ、課題回収、そして皆が楽しみに待っていた席替え
その話をすると嬉しそうに皆声を上げた
席替えのやり方は他のクラスとはちょっと違う
皆一旦廊下に出て、まず女子が好きな席を決める。
次は女子が出て男子が中に入って場所を決める
あとはご対面…みたいな。
このやり方結構好評やねん
────────
───
「っえーと…、せ、席は決まったか、?」
そう聞くと元気な声が聞こえてきた。
始業式も課題回収も終わり席替え。
皆もう席を決めた
女子も男子も固まってるところがあれば、ポツポツと斑になってるところもある
真城淹は後ろの窓際
班の3人は全員女子やった
なんか女子生徒は真城淹に話しかけてんねんけどあいつ全部無視してるやん
仲良うしなあかんで
今日の学校は3時間で終わり
あとは部活したり帰ったり。
「…じ、じゃあ…下校時間もせっ、迫って来てるし…きっ、今日はもうあ、あ…挨拶して帰ろか」
日直が号令を掛けた後、皆すぐさま用意をして「さよならー!!」と帰っていく
制服の下に体操服を着て秒で部活に行く奴もおった
『盧笙先生』
「…あぁ、真城淹」
『先生ってマンツーマンの時と皆の前の時じゃ全然違うやん』
「まぁ…慣れみたいな」
『そうなんや、…あっ、でな!俺皆の名前覚えられそうに無いから名簿くれへん!?』
目の色を変えて話し始める真城淹。
そういう頑張りはええと思うよ。立派や
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かーねー しょん - 初めて占ツクで泣きました。もう本当に何かありがとうございます… (2021年5月2日 19時) (レス) id: 8ffd0aa4cc (このIDを非表示/違反報告)
かふかすかる(プロフ) - 夜中に声上げて泣きました (2020年12月29日 1時) (レス) id: 2497b8742f (このIDを非表示/違反報告)
おすし丸 - 号泣しました…蘆笙先生の可愛さもあって 夜に見たから涙腺崩壊の範囲超えました… (2019年12月13日 0時) (レス) id: ab18d95dd8 (このIDを非表示/違反報告)
もやし。(プロフ) - めっちゃ泣きながら読みました…ほんま最高の作品です、ありがとうございます!! (2019年11月15日 10時) (レス) id: bffdffa798 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬@YouTuber(プロフ) - 号泣しました… (2019年11月13日 23時) (レス) id: e0ebe76c41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:何某 | 作成日時:2019年11月3日 0時