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#/10. ページ10

『ねえ母さん』

「んー?」

『…俺、室内でする体育はやりたい、皆とやりたい』

「…あかん、運動はしたらあかん」

『じゃあ昼休み外で遊びたい』

「極力体力を減らさんといて」

家に帰って、母さんにそう言った。
けど全て無駄
俺の為って分かってんねん

けど、高校生やで。いっちばん楽しい時期やで

遊んだ思い出とか作りたいやん

友達作りたいやん

『…みんなと歩いて帰りたい』

「それもあかん」

『…じゃあなんならええの!?なんでそんなあかん事ばっかなん!?』

ついカッとなって大きな声を出した
母さんはその声に驚くことも無く、黙々と食器を洗っている

「…Aのためを思って言ってんねん」

『知ってるわ、けど禁止事項が多すぎるで』

「…分かってくれへんか」

『…分かってんねん、けど…』

「…私はAと少しでも長く一緒に居たいから…」

『…そっか。そうやんな、うん…分かった
困らせてほんまにごめん』

俺はそう言った後自室に戻った
クラスのグループに入ったはいいものの、あれから全く話してへんし…通知もオフにしてる。
鬱陶しいだけやん

疲れがドッと一気に来て、そのままベッドに横になった。
自然と瞼が落ちていく

…少し寝よう、仮眠のつもりで…

______


___


「…A、お風呂」

『え…あぁ…うん…』

母さんのその声で目が覚めた
部屋を見回せば真っ暗
すぐに電気を付けて服を持って風呂場に。

脱衣所で服を脱ぎ中に入った

頭も体もすぐに洗い、湯船に浸かった

『…あったか…』

疲れが一気に取れていく気がした
足も伸ばせるしそこそこ広い浴槽。
入浴剤で真っ白になったお風呂に浸かって目を瞑った

このままでも眠れそう。
けど風呂の中で寝るのはあかんって言うよな。
意地でも目を開けて俺は歌を歌っていた

けど、覚えていたとしても偶につっかえて出てこない時がある。
それが嫌で何回も思い出しながら同じところを歌い続ける

その歌を思い出し、一語一句間違わず歌えたらあがれる。
なんて遊びを1人でしながら風呂に入って20分
ようやくあがれた

『…すぐ寝よ』

今日はかなり眠い

晩御飯は食べたから歯磨きしてもう寝るだけ。
すぐに着替えて俺は歯を磨いた。
結構歯の白さも並びも自慢やねん

…よし、あとは寝るだけ。
急いで部屋に戻り俺は電気を消してベッドに横になった

明日も先生と沢山話そう。そしてまた飴ちゃんを貰って。

#/11.→←#/9. 盧笙 side



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かーねー しょん - 初めて占ツクで泣きました。もう本当に何かありがとうございます… (2021年5月2日 19時) (レス) id: 8ffd0aa4cc (このIDを非表示/違反報告)
かふかすかる(プロフ) - 夜中に声上げて泣きました (2020年12月29日 1時) (レス) id: 2497b8742f (このIDを非表示/違反報告)
おすし丸 - 号泣しました…蘆笙先生の可愛さもあって 夜に見たから涙腺崩壊の範囲超えました… (2019年12月13日 0時) (レス) id: ab18d95dd8 (このIDを非表示/違反報告)
もやし。(プロフ) - めっちゃ泣きながら読みました…ほんま最高の作品です、ありがとうございます!! (2019年11月15日 10時) (レス) id: bffdffa798 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬@YouTuber(プロフ) - 号泣しました… (2019年11月13日 23時) (レス) id: e0ebe76c41 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:何某 | 作成日時:2019年11月3日 0時

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