【 wrwrd! 】 俺 は 今 日 も 隅 っ こ で 【 男主 】

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思わずシッマを呼び止めた
それに俺、こんな高熱出すの初めてや

物凄く寒い
慣れてるはずやのに

「…」

今、隣にはシッマがいる
シッマの方を向いて横になっている俺の手をいじっている

「…A」

『…ん？』

「お前高校生まで大丈夫なんか？死なへんよな？」

『死なへんよ、シッマがおる限り』

「…俺がおってもお前死にそうやねん。やから言うてんねん」

なんて真剣な声で話をされる
生憎、目を開ける気力も無いため顔を見れない

どんな顔してんのかな
きっと怒ってんねやろうな

『…人間って、そんな簡単に死なへんよ』

「死ぬ。人間って脆いからすぐ死ぬ。そんなんデマや」

俺が何を言っても反論するシッマ
俺の手をを握ったいたシッマの手に力が入る

本当に怒ってる
シッマごめん、そう謝っても許してくれるか？

「…A、もうちょい自分を大事にしてな」

『してるやん』

「してへん、全くしてへん」

また反論。
するとシッマの言葉は止まらなくなった

「大丈夫大丈夫、って言いながら家はあんな感じやし。
話聞くでって言っても頑なに話そうとせえへんし
約束もしたのにあれ以来殆ど相談もないし
エミさんの家に泊めてもらってれば勝手に帰るし

…悲劇のヒーローにでもなりたいんけ？」

その言葉に俺はピクっと反応した
悲劇のヒーロー？
…なんやねんそれ

俺は皆を気遣ってしてる事やねん

なんでそんな風に言われなあかんの

俺の家の事情知らへんくせによう口出せるな
…言いたくないもんは言いたくないねん

そんな弱い人間って思われたくないねん

『…』

「…どないしたん」

『…悲劇のヒーローとか気取ってへんし、お前らに家の実態知られたくないねん。好き勝手物言うな』

結構自分勝手な言い訳だったろうか。
俺はシッマに背を向けて再度横になる

「…A、」

『…帰って。移してたらごめん』

シッマはその言葉を聞いて、「…分かった」と小さい声で呟いて戻って行った

俺が呼び止めたくせに俺から帰ってはおかしかったか

でも、…遊びに来たり大先生の家に行ったりしただけで俺の家の実態なんか知らへん
全部知ってたらああいうこと言われてもしゃあないなって思う

…けど、知らへん奴にあんなん言われたら誰だって腹立つやろ

「…喧嘩したの？」

そう、保健の先生が俺に尋ねてきた

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