密室、暗闇、二人きり。【そ.ら.る】 (ページ18)

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「………ちょっと暑いね」

「冷房も止まっちゃいましたからね…我慢出来なくて帰った人多いんじゃないかな…」

「今帰ったらサービスでタダかな？」

「店側のトラブルなのでそうな……そらるさんちょっと、何してるんですか」

声では平静を装ってはいるが内心動揺している。

そして目の前の彼から目が離せない。

そらるさんがなんか脱ぎだした。

イケメンが目の前でセクシーに上着脱ぎだしたのに無表情を保っていられる私素晴らしいと思う。国民栄誉賞が来い。

鼻が熱いんだけどコレって鼻血出そうな合図？？興奮してるだけ？？？興奮すると鼻が熱くなるの、人間って？？？？(困惑)

「…Aさんも脱いだら？暑いでしょ」

「は、破廉恥ですよ！」

「破廉恥なの？」

上着を脱いでシャツ1枚になったそらるさん。

なんか…献身的なｴﾛｽを感じる……よく分からんが、えろいけど爽やかだ！！よく分からんが！！語彙力がこの状況に追いついてないが！！！

上着を脱いだだけで途端に鼻息を荒くした私を不審がっているのか、はたまた変態なことを考えていることがバレたのか、そらるさんは首を微かに傾けて私をじっと見つめる。

私はそれに見つめ返す。

「……………………」

「…どうされました？」

「…いや、上着脱いだとき破廉恥だって言ったじゃん」

「はい」

「俺は上着脱がずに暑さに耐えるほうが破廉恥だと思う」

「……！？」

「汗が滴るとことか、息が荒くなるとことか、目元が潤むとことか、シャツが湿っていくとことか、あと…」

「…！？！？」

真顔でどうしてそういうことが言えるんだろう、そう思いながら上着を脱いだ。