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返信が来た。
そらるさんは片手で第一ボタンを外しながらスマホを見て呟いた。
そんな彼の色気にまたクラリとなりながらも、誰からですか？と問いかける。
まふまふからだよ、と見せてくれたのはさっきのトーク履歴。貼られていたのはひと目で分かる私の間抜けな顔。
その下に彼からの返信。
茶色いクマが踊りながらこちらを見つめていた。
『そらるさんみたいな人ですね！』
『炎上ごとだけはやめてくださいね！』
「……褒め言葉なんですか？」
「………たぶん？」
「顔のパーツのことですか？表情のことですか？
私そらるさんみたいに整ってないから表情かな」
「…表情だと思うけど、Aさんは美人だよ」
私には勿体ないフォローをありがとうございます。
の、気持ちを込めて彼を見ると、何を思ったのか「返信してもいいよ」とスマホを差し出すそらるさん。
なんでや、しかもいいんか。
まあせっかくだし…とそれを受け取ってぎこちなく文字を打っていく。
『はじめまして、Aと申します。停電が直り次第、そらるさんの残りのお時間を消費して頂くという形になりますので、ご理解の方よろしくお願い致します。お二人のご予定を阻んでしまい申し訳ありませんでした。』
「ぶふっ」
画面とにらめっこしながら打ち込み送信ボタンを押すと同時に、すぐ隣から吹き出した声。
見るとそらるさんが口を抑えて笑いを堪えていた。
……え、なんでなんで。
笑った顔がいい、じゃなくて、笑う要素どこにあった？
「…いや、なんでそんな硬っ苦しいのかなって」
「まふまふさんは初対面だから…」
「俺のときと違うし、なんか…取り引き先みたいで笑えた…」
「下手な口聞いたら消されそうじゃないですか」
「まふまふにどんなイメージ持ってるの？？？」
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作者名：- | 作成日時：2018年4月27日 22時
