密室、暗闇、二人きり。【そ.ら.る】 (ページ17)

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「………かっ」

「かっ？」

「…考えておきます……」

うぅん、と唸りながら答えた。

その答えが意外だったのか、彼は数回瞬きをして私を見つめる。

そして苦笑した。

……

えっ、えっ、何その顔かっこいいっ……！

私は今日貴方に狂わせられっぱなしなんですが…！！

口を抑えて感動する。そらるさんは目を細めて笑った。

「うん、考えといて」

その笑顔に思わず真顔になり、身を乗り出すように問いかける。

「……じゃあ質問なんですけど、なんでそんなにイケメンなんですか？」

「俺は別にかっこよくないって」

いやかっこよいわ！何を言っとるんだ！！

しかも俺「は」ってなんだ！他に誰がいるんだ！！

…ま、まさか……マ、マフマフサン？！

マフマフサンこれ以上なの？！

歌い手って歌う人じゃないの…？？顔面までハイレベルなの…？？？

.

「…あ、一応言っとくけど」

「はい」

「このこと誰にも言わないでね。Twitterとかで呟かないでね」

「大丈夫です。Twitterやってないので」

「えっTwitterやってないの？
……まあいいや、友達とかにも絶対言わないでね」

「自分の命が惜しいので言いません」

「そう」

「…でも先に助け求めてきたのはそらるさんですよね」

「……それは言わないで……」