密室、暗闇、二人きり。【そ.ら.る】 (ページ7)

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「そう言うそらるさんは何歳なんですか」

「俺はもうすぐ30になります」

「……え？変な嘘つかなくていいですよ」

「え、嘘に見える？」

「ごめんなさい暗くて見えないです」

「ふっ、いや、そうじゃなくて」

俺の顔、30って言われて嘘に見える？

そう冗談っぽく笑うそらるさん。

つまりは、年相応でしょ？って言いたいんですか。

…いや、そらるさん。普通に嘘ついてるようにしか見えません。

肌白い。ニキビとかシミとか無駄なもの何一つない、綺麗。
髪は黒くてさらさら。はいタイプ。私より綺麗な髪してる。
おまけに～イケメン。そう、イケメン。

これでもうすぐ30歳とか……魔法使いに魔法でもかけられたんですか？

「イケメンは歳をとってもイケメンって本当なんですね」

「いや俺はそんなことない」

「貴方がイケメンじゃないんだったら誰がイケメンなんですか！！！！！！」

そう叫んで立ち上がると、そらるさんは「え、えーー…なんでそこで熱くなるの…」と困惑気味。

おっと失礼、取り乱してしまいました。大変失礼いたしました。

「…俺のことやたら褒めるけど、Aさんだって似たようなものでしょ」

「えっ何言って………あれ、名前」

「…あー、レジやってくれた時、名札見た。
無表情な人だなーって思って」

「……褒めてます？」

「褒めてる。無表情美人って言うの？俺結構好きだよ」

だからそれを、そらるさんが言っちゃうんですね。

ブーメラン突き刺さってますよ。