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第五十八話*ねこふとん* ページ10

『どうしますか?まだ、この世界で漂いますか?それとも、帰りますか?』



ギーラ様は少し目を細めてそう言った。
私は少し考えて、「では、そろそろ」と言った。


ギーラ様の背に乗り、少し考える。
私は戦争がおきた時……どうするのだろう。
ポケモン()を使って戦争をするなんて、全く考えられない。でも、昔、そう言う事があったのは変えられない事実だった。

私は皆の入っているボールを、ポーチの上からソッと撫でる。
皆は家族で、かけがえのない存在……ギーラ様だってそうだ。誰にも変えられない、ギーラ様以外を愛する事は出来ないと思うほど、大切な存在……。

そんな皆が戦争に行くことになったら……もし帰って来なかったら……そう考えると、胸が苦しくて、痛い。



「ギーラ様、私は……」



ギーラ様が目線をこっちに向ける。
私は少し間を置いて話した。



「ポケモン……皆を戦争に何か使いません。また、あんな悲しい事を起こしません……だから安心してください……

私はずっと、ギーラ様の傍にいますから」



最後のずっと側にいる、と言うのは無理かもしれない。でも、言いたかった。

その言葉を聞いて、少しギーラ様は微笑んだ。

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作者名:シュラン&*ねこふとん* x他2人 | 作者ホームページ:   
作成日時:2016年1月12日 18時

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