第五十四話*ねこふとん* ページ6
湖のほとりに行くと、ギーラ様はギラティナの姿になった。何時見てもやっぱり大きな、と思った
私がその頭の付近に乗るとギーラ様は、湖に開いた穴に入って行った。
すると、ギーラ様の姿が変わる。
少し驚いたがコレがギーラ様の言っていた、“オリジンフォルム”と言うものなのだろう。
少し身体が浮いて、慌ててギーラ様に掴まる。
周りを見てみると、水晶のような玉が浮いていたり、不思議な家の様なものがあったりと、本当の世界とは全く違った。
所によって身体が浮く場所もあったが、それも楽しかった。
子供の頃に来てみたかった世界は、こんな世界だったんだ……。
「ギーラ様、私、子供の頃お話で聞いた反転世界に行ってみたくて、その日一日中湖を見てたんです。結局行けなくって、怒られちゃったんですけど……ちょっと面白かったです」
そう言うとギーラ様は少し笑った。
かなり可笑しな話だと自分でも思う。周りの子供達は「怖い」などと言って、「行ってみたい」とは言わなかったのだ。私は少し変わっていたのだろう。
ポーチの中で何かが動いた。
見てみると、セレビィのモンスターボールが動いていた。
出してみると、嬉しそうに私の頭の上に乗っかった。
「ギーラ様!次は向こうに行ってみたいです!」
ギーラ様は、わかったとでも言うように頷くと私の指を指した方に飛んだ。
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作者名:シュラン&*ねこふとん* x他2人 | 作者ホームページ:
作成日時:2016年1月12日 18時