毛玉と俺 ページ42
今日は授業がいつもより早く終わったため放課後秘密の場所で小さな友人(毛玉)と共に本を読んでいた
しかし連休の疲労が残っていたらしい
『やばい眠い寝るおやすみ』
起きたら居ないであろう小さな友人に一言呟き俺は抗えない睡魔に体を預けた
眠る瞬間誰かに頭を撫でられそこで俺の意識は途切れた
あれデジャブ
『……ぅ…ん?』
どれくらい寝てたのだろうか
目を開ければ日が沈みかかっていた
「あ、起きた?気分どう?気持ちよさそうに寝てたけど」
どこかで聞いたことがある声が俺の真上から聞こえた
…………ん?真上?
『ああ!?い"ヅヅ〜〜?!?!』
「あべしっっっ?!?!」
ここにいるはずの無い声に驚き起き上がった瞬間頭と頭をぶつけ両者頭を抱えるという何とも滑稽な状況になってしまった
けど…なんでお前がここにいるんだよ
レウクラウド
「いたたたた…も〜いきなり起き上がっちゃダメでしょ!!」
『なぜここにいる』
「ド直球できたね」
毛玉の飼い主とかなら死ぬんだが??
毛玉の正体がお前とかないよな???
「いや〜…その…言いにくいんだけど…あの…はい毛玉です!!ごめんねだから刀は出さないで!!!!」
言い濁すレウクラウドの首に黒斬を突きつけようやく白状した
なんでこうも攻略対象に関わっちまうんだ俺!!!!!!!
『…で、散歩ついでに森の奥に行ったら俺がいたと』
「はい…」
俺の唯一の癒しが実は学友で攻略対象でしたとかそんなオチありかよ
「その…ごめんね、俺らのせいで変な噂…」
嗚呼…あれか
確かに前より(32話参照)悪化しているが被害無いし放置してたけど
『なんだあれはお前らが仕向けたのか?』
「いやいやいやいや違いますぅ!!!!」
『だったら謝る必要無いだろ』
こいつも被害者だからなぁ
「そっか…ありがとうA」
安心したかのような笑顔を見せるレウクラウド
本当のことを言っただけなのにな
『…じゃあ俺はこれd「待って待って待って!!」3度も言わんでいい』
今のはじゃあなで帰る場面だろ!!!
「あ、あのさぁ…また一緒に本読まない?」
俺に対する初めてのお願いだった
不安からか下をずっと見ながら返事を待っている
そんなの決まってるだろ
『…次はお前が本選んでこい、つまらなかったら承知しないからな』
「!!…うん!任せろり!!」
全く世話のやけるヤツめ
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カエデ(プロフ) - ティンちゃんだ!!(ただのクトゥルフ好き)いつも楽しくみさせてもらってます!更新頑張って下さい! (2021年11月14日 20時) (レス) @page12 id: 72430d3326 (このIDを非表示/違反報告)
銀狐(プロフ) - 続編おめでとうございます! (2021年11月11日 3時) (レス) @page2 id: b88b2ea9fb (このIDを非表示/違反報告)
みりん生姜 - キ、キタァァァァァァァァ!!!!! (2021年11月10日 23時) (レス) id: 4cad817f30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:兆(トキ) | 作成日時:2021年11月10日 19時