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深「ありがとう、」
私の言葉にふっかは目を細めてそう言うだけだった。
やっぱり私じゃこの壁は壊せないかな、
そう思っていた時、
深「本当に俺のこと知ってもAはいなくならないのかな、」
ふっかは隣で独り言のように呟いた。
答えなんて決まっている。
「いなくならない。」
私の言葉にふっかは一瞬驚いたように目を丸くしたけれど、
すぐにいつものニヤけ面に戻った。
そして
深「ふは、俺のこと大好きじゃんわら」
そう言いながら頭を撫でてくる。
「え、?」
いつもの調子に戻ったふっかに今度はこちらが驚きを隠せない。
深「よーし、Aのお陰で俺向き合えそうだわ。」
向き合う?
「うん、?」
深「着いてきて欲しい場所があるんだよね、」
”いい?”そう問いかけられているような気がした。
「うん。どこ行くの?」
深「それはお楽しみ。よし、今から行こう!」
ふっかはガバッと体を起こしベットから出て支度を始めている。
「今から?!」
深「あったりまえよ」
まだ朝の5時。こんな時間からどこに、、?
困惑中の私をよそにふっかは着替え始めている。
深「寒いからあったかーくしとけ〜って、服ないのかわら」
「あ、そうだった。」
深「じゃあ俺の服その上から着ておいて〜まじあったかいから」
ふわふわのトレーナーがこちらに向かって投げられる。
確かにあったかい、
深「うん、似合う。てか寝起きで俺のトレーナー着てんのやばいね」
ふっかは本当にいつもの調子に戻ったようで、ニヤニヤしながら私の隣に腰掛ける。
「ちょ、近い。離れて」
深「なんでよ!俺の隣いるっていたじゃん!」
「それとこれは別でしょ!」
深「寒いしくっつこうよ〜」
「無理!!近い!!」
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月乃(プロフ) - 綾音さんさん» お返事ありがとうございます!パート4に突入致しました。そちらでもどうぞよろしくお願い致します🙇! (2023年3月6日 2時) (レス) id: c428a46953 (このIDを非表示/違反報告)
月乃(プロフ) - mhygkjV6さん» 初めまして。コメントありがとうございます!切ない恋物語が一つのテーマなので、泣いて頂けたとは嬉しい限りです。頂いたコメントを励みに今後も更新してまいりますのでよろしくお願いいたします! (2023年3月6日 2時) (レス) @page50 id: c428a46953 (このIDを非表示/違反報告)
mhygkjV6(プロフ) - 初めまして。あまりのお話の面白さに一気読みしてしまった者です。主人公に感情移入しすぎて泣きながら読ませていただきました恥 とても続きが気になる作品!ぜひとも、続きを書いていただけること楽しみにしています! (2023年3月3日 17時) (レス) id: 78da2c283b (このIDを非表示/違反報告)
綾音さん(プロフ) - わー!早速の更新、本当にありがとうございます!!!いくらでも待ってますので、月乃様のペースで続けていただけたら嬉しいです☺️☺️楽しみにしてます! (2023年2月28日 1時) (レス) @page48 id: 234acb1ed5 (このIDを非表示/違反報告)
月乃(プロフ) - 綾音さんさん» 初めまして!コメントありがとうございます。最近、お話の続きがなかなか思い浮かばず、行き詰まっていたのですが、綾音様のコメントを読み、また頑張ろうと思います。ご期待に添えるかは不安ですが、更新してきますのでこれからもよろしくお願い致します! (2023年2月28日 0時) (レス) id: 53a40f882c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月乃 | 作成日時:2022年8月15日 16時