不思議な気持ち ページ10
zm「今日エミさんの家泊まってくる！」
学校からヘトヘトで帰ってきて夕飯の支度をしようとすると、テーブルの上に置かれた置き手紙に気づく。
今晩は1人か。寂しすぎ。
俺は昔っから1人が嫌いで、必ず夜はゾムと一緒に風呂に入ってたし一緒に寝てた。
仕方なくLINEを開き、来てくれそうな人を探す。
『…やっぱりこいつかな』
通話ボタンを押し、数回コールが聞こえてくる。
『もしもし』
kn「おう、なんかあった？」
『いや、今日ゾムがエーミールんとこに泊まりに行ってもうてさ。寂しいから来てくれん…？』
数秒の沈黙の後コネシマが答えた。
kn「ええよ！今向かっとるわ！！」
『え？』
この数秒で準備したんか…？なんて疑問はどんどん出てくる。でも全速力で走っているようで風を切る音やコネシマの荒い息遣いが聞こえてくるから本当なのだろう。
ピーンポーン、と玄関のチャイムが鳴る。早すぎん？
『いや、早いって。五分も経ってへんのに！』
kn「Aの為なら走るで」
『なんやその彼氏みたいな言い方』
kn「なってもええけど」
『何言うてんねん』
アホか、と軽く小突く。
kn「んで、来たはいいけど俺は何すればええの」
『一緒に飯食って、一緒に風呂入って、一緒に寝よ。』
kn「なんやそれ幸せすぎんか」
ちょっと何言ってるか分からない。心の声？
なんてことを考えながら鮭を焼く。
コネシマの好物ぐらい知ってるっつーの。
kn「新婚さんみたいやな！」
椅子に腰掛けて此方をじーっと見てくるかと思えば、そんなことを言っていつもの大きな声でガーッハッハッハと笑うコネシマ(鼓膜破壊機)。
『コネシマもいつか結婚するんよなー。結婚式楽しみやなぁ。嫁さんの顔も見たいし、顔がいいから写真映えしそう』
黙っていれば顔はものすごく良いんだから、嫁さんもきっと綺麗な人なんやろな。
美男美女夫婦かぁ。
コネシマの結婚式の様子を思い浮かべながらニマニマしていると、軽く腹を小突かれる。
kn「俺もう好きな人おるし、たぶん日本におる限り生涯結婚はできひんと思うで」
『なんやねんそれ。相手動物か何かなん？』
コネシマ、好きな人居るんや。ちょっと意外やなぁなんて。
…なんやろ、なんかムカムカする。
kn「おぉ！鮭焼けとるで！」
そんな気持ちは、
『やべやべ、焦げる！皿！持ってきて！』
鮭の焼けるいい香りとともに、
kn「焦がすなよぉ！？」
いつもの笑い声でかき消された。
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しぃ(プロフ) - もるさん» ありがとうございます〜！頑張ります！ (2020年5月11日 21時) (
レス) id: 789ee53c27 (このIDを非表示/違反報告)
もる - なんだ…ただの神作者が書いた神作品か…。しぃさん頑張れー！ (2020年5月11日 17時) (レス) id: f2ac89ca63 (このIDを非表示/違反報告)
しぃ(プロフ) - しゅまぁさん» コメントありがとうございます！嬉しいです…！禿げないでください笑 (2020年5月10日 8時) (レス) id: 789ee53c27 (このIDを非表示/違反報告)
しゅまぁ - コメント失礼します！この作品禿げそうになる程面白いです！！更新楽しみです！更新頑張って下さい！！！(・*・) (2020年5月9日 21時) (レス) id: 747155de06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しぃ | 作成日時：2020年5月9日 16時
